「パパが遺した物語」
原題 FATHERS AND DAUGHTERS
2015年 アメリカ、イタリア
【ムービープラス】
ニューヨークを舞台に父と娘の絆を描いたヒューマンドラマ
小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)は自分が運転中に起こした交通事故で同乗していた妻を亡くし、自身も入院を余儀なくされてしまいます
やがて退院し、妻の妹に預かってもらっていた溺愛する7歳の娘・ケイティに「ずっと一緒だ」と約束します
それから25年が経ち、悲しい過去の経験から他人を愛せなくなってしまっていたケイティ(アマンダ・セイフライド)は父の遺作を敬愛する作家志望のキャメロン(アーロン・ポール)と恋に落ち、自身の過去と向き合おうとします
ケイティの苦悩は痛々しく辛い物語でしたが、最後には救いと希望が待っていました
『父と娘に別れはない』のです
ケイティの幼少期を演じた子役の女の子が芸達者で泣かされました
それと、ケイティの叔母にダイアン・クルーガーだったのですがお顔は綺麗なのに首筋の皺がすごくて目を逸らしたくなりました( ;∀;)
「ベスト・オブ・エネミーズ~価値ある闘い~」
原題 THE BEST OF ENEMIES
2019年 アメリカ
【ムービープラス】
実話をもとにした社会派ドラマ
人種問題が過熱する1971年夏、ノースカロライナ州ダーラム
黒人学校で火災が発生し学校が使えなくなったことから、白人学校と統合し、白人も黒人も一緒に学ばせたいという意見が出ます
『シャレット』という方法で公開討論会が開かれることになり、公民権運動家アン・アトウォーカー(タラジ・P・ヘンソン)と白人至上主義団体=KKKの幹部C・P・エリス(サム・ロックウェル)が共同議長を務めることに
互いの家庭環境に共通点を持つ2人は、正反対の立場でありながらも友情を育んでいきます
白人側にはリベラルや保守派も多く、統合を危惧するKKKのメンバーは陰湿なやり方で黒人側に賛同する者を強引に取り込もうとします
いよいよ最終投票の日
統合を認めるのか認めないのか
代表者の投票が進み、残るはエリスの1票のみ
意思表示の前のエリスの言葉「自分はどこかの組織、団体に属し仲間意識を持つことで安心したかっただけだ」が印象的でした
アンと友人になったことの代償は多かったですが自分に正直に生きることにしたエリスは肩の力が抜けて穏やかな人生を送ることができたのだと思います
未だ人種差別は歴然と残っていますが他人を思いやり寛容と共存の気持ちを忘れず話し合いを続ければ必ず解決の糸口は見つかるものです
最後に映し出されるご本人たちが素敵でした
「老人と海」
原題 THE OLD MAN AND THE SEA
1958年 アメリカ
【BSプレミアム】
原作 ヘミングウェイ
年老いた漁師とカジキの死闘を描きます
主要な登場人物は老人(スペンサー・トレイシー)と老人を慕う少年(フェリペ・パゾス)の2人のみ
古い映画なので撮影技術は見劣りしますが、そこが逆に老漁師の素朴さを上手く描き出していたと思います
ストーリーは原作そのまま
不必要な脚色もされておらず良かったです
原作を読んでからずっと観たかった作品
満足です
「彼の見つめる先に」
原題 HOJE EU QUERO VOLTAR SOZINHO
2014年 ブラジル
【Amazon Prime Video】
世界各地の映画祭で話題を呼んだ2010年の短編映画をダニエル・ヒベイロ監督が同じキャストを起用して長編映画化したもの
目の見えない高校生のレオ(ジュレルメ・ロボ)は少し過保護な両親や優しい祖母、幼馴染のジョバンナ(テス・アモリン)らに囲まれて平穏な生活を送っていました
ある日、レオとジョバンナのクラスにガブリエル(ファビオ・アウディ)という少年が転校してきます
レオとジョバンナはレオの目が見えないことをからかったりしないガブリエルと仲良くなり、一緒に映画館に行ったり、自転車に乗ったりと新しい世界を知るレオでした
レオとジョバンナの間にガブリエルが入り込んでトラブルでも起こるのかと想像しましたが違いました
ジョバンナは確かに拗ねたりするのですが、それは自分に相談してくれなかったことへの不満であって嫉妬ではありません
同性間、異性間関係なく真の友情とはそういうものなのですね
最後に
レオとガブリエルをからかうクラスメートを尻目に手を繋ぐ2人
きっとクラスメートのからかいも収まることでしょう
そしてジョバンナには新たな転校生との恋の予感も…
若者たちの苛立ち、苦しさ、哀しさ、揺れる感情を切り取り、健常者と障がい者、ジェンダーの垣根などさらりと乗り越える3人を描く瑞々しい青春ドラマでした
ファビオ・アウディ君、イケメンでした~
「ランダム・ハーツ」
原題 RANDOM HEARTS
1999年 アメリカ
【WOWOWプラス】
ワシントンD.C.警察の内務調査室巡査部長のダッチ(ハリソン・フォード)は飛行機事故で最愛の妻を失います
しかも、事故には妻の不倫の形跡が見つかり、独自に調査を進めるダッチは妻の不倫相手の妻・ケイ(クリスティン・スコット・トーマス)と接触
お互い伴侶を亡くしたうえ、彼らに裏切られていたことで2人の距離が縮まっていきます
主演ハリソン・フォードということで期待大でした
妻の不倫旅行から発展するミステリーと思ったのですがメインはダッチとケイの恋愛物語で…中身のない話でした
ま、勝手に想像した自分が悪いのですけど
不倫旅行に出かける日の朝、ダッチをベッドに誘った妻
性悪女です
飛行機事故が無かったとしてもいつか破局していたことでしょうね
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