「秘密の花園」
原題 THE SECRET GARDEN
1993年 アメリカ
【ムービープラス】
原作 フランシス・ホジソン・バーネット
イギリスの植民地・インドで官吏の一人娘として裕福な暮らしをしていたメアリー・レノックス(ケイト・メイバリー)
仕事に忙しい父親と毎日パーティに遊び惚ける母親から放任され、我儘で気難しい孤独な少女に育ってしまいます
そんなある日、インドを襲った大地震で両親が亡くなり、イギリスに住む伯父・クレイヴン伯爵(ジョン・リンチ)の元に送られます
霧雨の降るリヴァプールの港に迎えにきたのはクレイヴン家の家政婦・メドロック婦人(マギー・スミス)
全てにおいて躾に厳しいメドロック婦人と、荒涼としたムーアの風景を見て、益々自分の殻に閉じこもるメアリーでした
それでも、世話役のマーサ(ローラ・クロスリー)やマーサの弟・ディコン(アンドリュー・ノット)と親しくなったことで、少々気の強いお転婆ながら明朗な娘に変わっていきます
ある日、部屋の壁掛けの裏に小さな通路を見つけたメアリーは、10年前に亡くなったと伯爵の妻の写真を見つけます
その写真にはメアリーの母親も写っていて、彼女たちが双子の姉妹だったことを知り驚くメアリー
さらに引き出しの中から1本の鍵を見つけ、その鍵がリリアスの死後、伯爵の手によって封印されたリリアスが大切にしていた花園の鍵だと思い当たります
ある夜、不思議な声で目覚めたメアリーがその声がする部屋へ入ると、そこには伯爵の息子・コリン(ヘイド・プラウズ)がベッドに横たわっていました
病弱なコリンは自力で歩くこともできず、生まれてから一度も外へ出たことがないと言います
メアリーはマーサの監視の目を潜り抜け、コリンを秘密の花園へ誘い、共に種をまき、花を育て花園を元の美しい姿によみがえらせます
日に日に元気になりひとりで歩けるようになるコリン
リリアスの死後、仕事に逃げコリンを愛することのなかった伯爵は生気を取り戻した秘密の花園で自分の足で立つコリンを見た瞬間、長い間忘れていた生きることの喜びを思い出します
本も映画も有名すぎて近寄らなかったのですが、いや~、これはもっと早くに観ておくべき作品でした
1993年公開ですから、自分が子供時代という訳にはいきませんが、我が子と一緒に観たかったです
マギー・スミスの家政婦長がこれ以上ないほどお見事
作品に厚みを加えていました
原作は光文社の古典新訳文庫で読みましたが、これも良かったです。2010年に3回に分けて記事にしましたが、子供の頃に読んだときとは違った読後感。これもいいものです。
絵本を除けば、多分これが私の人生初めての愛読書でした。
改めて調べたら小学館版の「少年少女世界の名作文学」編集;村岡花子で『ワンダーブック』ホーソンも収録されてました。
すご~い!
益々読みたくなりました。
20世紀後半に制作された映画に名作の多いこと、今さらながら驚いています。
ありましたね~。
小学校の図書室で色々読んだ記憶があります。
もしかして「秘密の花園」も読んだけれど忘れちゃったのかしら???