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おうち映画(海外)を5本

2021年04月14日 | 映画(海外)
「イカとクジラ」
原題 THE SQUID AND THE WHALE
2005年 アメリカ
【Netflix】

1986年、ニューヨーク・ブルックリン
落ち目のインテリ作家・バーナード(ジェフ・ダニエルズ)と近々ニューヨーカー誌で作家デビューを飾る予定の母親・ジョーン(ローラ・リニー)
2人の間には16歳になるウォルト(ジェシー・アイゼンバーグ)と12歳のフランク(オーウェン・クライン)の2人の息子がいます
ある日、両親から離婚することを告げられ、ウォルトは父親について家を出て、フランクは母親とそのまま家に残ることになり、2つの家を行き来する生活を強いられます
両親の不仲は益々酷くなる一方で、やがて息子たちは問題行動を起こすようになるのでした

ノア・バームバック監督が自らの経験を描いた自伝的悲喜劇

両親とも作家で知的レベルが高いのは良しとして、父親母親それぞれ-特に父親-が自分の考えを曲げずプライドの高さから相手を見下すばかりで理解しようとする気持ちが全くみられないのにはウンザリ
そんな両親の下で苦労させられている息子たちが問題行動を起こすのは当然でしょう

タイトルの「イカとクジラ」は自然史博物館に展示されているダイオウイカとクジラの決闘のことです
ラスト、幼い頃には怖くて見られなかった展示品を普通に見られるようになったウォルトの後ろ姿で映画は終わります
この家族はどうなるのか…?
どうにもならない気がします
不愉快なだけの作品でしたがジェシー・アイゼンバーグの存在感は抜群でした
          




「ホンモノの気持ち」
原題 ZOE
2018年 アメリカ
【Netflix】

近未来
人間関係の向上に取り組む革新的研究所で働く女性ゾーイ(レア・セドゥ)は、人間のパートナーとなる精巧なアンドロイド=シンセを開発中のコール(ユアン・マクレガー)に恋心を抱いていました
こっそり、自分とコールの相性を調べますが結果は『0%』
ガッカリするゾーイにコールは衝撃的な事実を告げます

レア・セドゥ見たさに鑑賞
ゾーイの純粋さ、切なすぎる恋心にホロリとなりますが、もうひとつ物足りなかったです
悪くはなかったですけどね
          




「ぼくと魔法の言葉たち」
原題 LIFE, ANIMATED
2016年 アメリカ
【Amazon Prime Video】

自閉症により2歳で言葉を失った少年がディズニー映画を通じて徐々に言葉を取り戻していく姿を追ったドキュメンタリー映画です

元になっているのはピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストでもあるロン・サスカインドの著書「ディズニー・セラピー 自閉症のわが子が教えてくれたこと」
主人公はサスカインドの次男オーウェンです

少年が成長し、成人となり、両親の元から自立していく過程でディズニー映画がどれほど彼に影響を与えたのかが手に取るようにわかります
本作ではたまたまディズニー映画でしたが、他の映画作品に励まされ力づけられ苦難を乗り越え成長した人も多いのではないでしょうか
ディズニー云々への色眼鏡無しで観るべき作品です

サスカインドの長男のウォルトが、両親が年老いて亡くなった後には自分がオーウェンを守らなければならないことに思い悩む姿が印象的でした
          




「チイファの手紙」
原題 LAST LETTER
2018年 中国
【日本映画専門チャンネル】

岩井俊二監督が日本で制作した「ラストレター」の前に同じ内容で中国で制作した作品です
基本ストーリーは同じ
過去と現在の2つの世代を通して紡がれるラブストーリーです
日本版は録画はしてありますがまだ観ていないので何ともいえませんが、日本版の予告編を見る限り、中国版のほうが過去の時代設定がいかにも“昔”という感じがして時の流れが実感できました
とにかく日本版を早く観ることにいたしましょう
苦手な福山雅治さんですけど…
          




「ギリーは幸せになる」
原題 THE GREAT GILLY HOPKINS
2016年 アメリカ
【Amazon Prime Video】

原作 キャサリン・パターソン「ガラスの家族」

行く先々で問題を起こすせいで里親のもとを転々としている12歳の少女ギリー(ソフィー・ネリッセ)
いつか本当の母親と暮らすことを夢見る彼女は、新しい養母トロッターさん(キャシー・ベイツ)や転校先の学校の担任ハリス先生(オクタビア・スペンサー)に対しても反抗的な態度ばかり取ってしまいます
ある日、実母から手紙を受け取ったギリーは母が暮らしているというサンフランシスコへ向かうため、隣人の心優しい盲目のランドルフさん(ビル・コッブス)からお金を盗んで長距離バス乗り場へ向かいます

ギリーには裕福な祖母(グレン・ローズ)がいるのですが、実母は窮屈な暮らしが嫌で家を飛び出してしまったようです
祖母も悪い人ではありませんが根本的な考え方に『家』『血筋』『伝統』があるので息苦しかったのでしょう

世の中、トロッターさんやランドルフさん、ハリス先生のような大人ばかりならすべての子供たちも幸せに暮らせるのでしょうが、現実は厳しいですよね

とにかく、ギリーには無条件に彼女を許し愛してくれる大人がいてくれて良かったです
キャシー・ベイツ、オクタビア・スペンサー、グレン・ローズ、3大女優の力が大きい映画でした
勿論、ソフィー・ネリッセも難しい役どころを全身で演じ切っていて良かったです
          

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