時代小説文庫(ハルキ文庫)
2019年2月 第1刷発行
307頁
「あきない世傳 金と銀」シリーズ第6巻
第一章で智蔵が急死したことから一体どうなるのかと思ったら、意外と穏やかな展開で江戸進出の準備が整い、いよいよ江戸へ、と物語は進みます
時代に関係なく地方から東京へ進出を考える経営者の参考になる内容です
店の立地条件や市場調査などの経営戦略は勿論大切ですが、一番は「人」と思いました
七代目店主となった幸と大坂から一緒に江戸へやってきた鉄助、賢吉、お竹
わずか4人ですが幸を中心にしたチームワークの良さで無事開店の日を迎えるのです
「笑って勝ちにいきましょう!」
五鈴屋元番頭・治兵衛のアドバイス、『鶚の眼で俯瞰し、蟻の眼で小さいものを詳しく見る』を忘れず
マクロとミクロの視点を持つ幸は、この先、どんな辛いことがあろうと智蔵との約束を果たしてくれることでしょう
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