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秋吉理香子「終活中毒」

2023年10月30日 | あ行の作家


実業之日本社
2022年8月 初版第1刷発行
237頁

人生は、いつでも大どんでん返し
たとえ余命わずかでも


「SDGsの終活」
大病院の化学療法センターでメディカルスタッフとして働く男性
医師や看護師、患者の役に立てる手ごたえを直に感じられ、充実した仕事なのですが彼が働く真の意義は別のところにありました

ブラックです
なるべくしてなった結末は怖いけれど痛快でもありました


「最後の終活」
妻の三回忌のため、久しぶりに帰ってきた息子と家のリフォームや不用品の始末を始めた男性
どこか腑に落ちないところはあるものの、息子と過ごす時間はとても楽しいものでしたが…

これは驚き!
あれもこれも伏線だったとは!
やられたって感じです


「小説家の終活」
長年作品を発表していない女性小説家が、後輩にあたるベストセラー作家の遺品を受け取ったことから起こる騒動
結末は、彼女の人となりが出ていて良かった良かった


「お笑いの死神」
売れない芸人の終活はお笑いグランプリに挑戦すること
客席に「死神」を見つけた芸人は、絶対あいつを笑わせてやる、と最後の力を振り絞ります
死神の正体には驚きました


「婚活中毒」が面白かったのでこちらも読んでみましたけど「終活」となるとどれも何だか切なかったです
一括りに「終活」といっても様々
って、私も他人事ではない年齢なので色々と考えさせられることが多くありました


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