「響-HIBIKI-」
2018年
【日本映画専門チャンネル】
突如として文壇に現れた15歳の作家・鮎喰響(平手友梨奈)が様々な人々に影響を与える様を描きます
天才と呼ばれる人間はおおよそ周囲に理解されず辛い思いをするものです
本作の響は、そんなことにもお構いなし
自分が信じるものに向かってひたすら突き進み、相手が大人であろうと権力者であろうと『嘘』『偽物』に対しては徹底的に戦います
始めのうちは響のキャラについていけず何度も途中で止めようかと思いましたが題材が本や小説なので、もう少し、もう少し、と観続けていたら知らぬ間にどっぷり響の世界に浸かっていました
最後はスッキリ、爽快でした
出版業界、書店、書き手、そして読み手である我々への様々な問題提議も含まれた秀作と思います
平手友梨奈さんが素晴らしかったです
共演の名だたる実力派男優陣を見事に蹴散らしてくれました
彼女以外にはこれほどまで強烈な役を演じられる若手女優はいないのでは?
「不気味なものの肌に触れる」
2014年
【日本映画専門チャンネル】
父を亡くした千尋(染谷将太)は腹違いの兄・斗吾(渋川清彦)とその恋人・美里(瀬戸夏実)の元で暮らすことになります
斗吾と美里は千尋を温かく迎え入れてくれますが孤独感に苛まれる千尋は同級生の直也(石田法嗣)とのダンスの練習にのめり込んでいきます
不穏な空気に満ちた独特な雰囲気の作品でした
千尋と斗吾の友情か愛情かよくわからない関係、若者特有の苛立ちや不安、そして破滅
理解できなくてもいいと言われたら楽に観ることができそうな作品でした
「THE DEPTHS」
2010年
【日本映画専門チャンネル】
友人の結婚式に列席するため韓国からやってきたカメラマンのペ・ファン(キム・ミンジュン)
式の最中に花嫁が花婿とは別の人(女性)とタクシーで立ち去る現場に居合わせたぺがたまたま通りかかった青年・リュウ(石田法嗣)を撮影
現像した写真を見てリュウにモデルとしての魅力を感じていたぺ・ファンはたまたま訪れた再会のチャンスを喜びます
男娼としてその日暮らしのリュウは客を死なせたことから組織に追われる身となり、ぺ・ファンを頼って韓国へ連れて行ってもらおうとします
ぺ・ファンはリュウに、韓国へ連れて行くにあたり覚悟や誠実さを求めるのですが…
最初から最後まで息苦しさの漂う内容でしたが、ラストの描き方が素晴らしかったです
それぞれ別のタクシーの後部座席に座ったぺとリュウが一瞬視線を合わすものの道路の分岐で離れていくのですが、どうしても同じ道には進めない二人を象徴しているようで印象的でした
「日輪の遺産」
2011年
【チャンネルNECO】
原作 浅田次郎
昭和20年(1945年)8月10日
帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、戦後日本の復興資金として使用する目的で、陸軍が奪取した900億円ものマッカーサーの財宝を陸軍工場へ移送、隠匿せよとの密命を受けます
小泉中尉(福士誠治)や望月曹長(中村獅童)、そして勤労動員として呼集された20人の少女たちとともに任務を遂行するのですが…
優しい担任の先生(ユースケ・サンタマリア)と健気な少女たちの無垢な姿、彼女たちの末路に悩み苦しむ真柴や小泉に何度も泣かされました
辛い体験を心に秘めて戦後を逞しく生き抜いた望月=中村獅童さんが良かったです
少女たちの中に目立って美しい子がいると思ったら土屋太鳳さんでした^^
原作がそうなのかしら?
物語の語り部に少女たちの生き残り(八千草薫)や当時のマッカーサーの通訳(ミッキー・カーチス)を配する手法がお見事です
「この世で俺/僕だけ」
2013年
【チャンネルNECO】
街の利権を巡る偽装誘拐事件に巻き込まれてしまった元バンドマンで今はしがない中年サラリーマン(マキタスポーツ)と警察官の父親へ屈折した思いを抱く不良高校生(池松壮亮)の逃避行を描きます
軽めの間の抜けた話かと思いきや想像以上に重い内容でした
マキタスポーツさんからは幼い我が子を亡くした記憶から逃れられない辛さが、池松壮亮さんのボソボソと喋る姿からは切ないほど父親を求めている心の内が伝わってきます
終盤の2人の乱闘シーンは見どころのひとつです
全体には雑な作りかと思いますが、マキタスポーツ&池松壮亮でラストはほっこり温かな気持ちになれました
>「響-HIBIKI-」
彼女以外にはこれほどまで強烈な役を演じられる若手 女優はいないのでは?
僕もそう思いました。
2018年度の邦画ベスト5、平手友梨奈チャンは新人賞に選びましたよ!
東宝シネマズは一部再開するようですね~
でも東京あたりは最後の最後でしょうね(泣)
将来が楽しみですね♪
シネコンが復活したらまず「燃えよ剣」を観に行きたいです。大スクリーンに飢えていた人が殺到しそうですネ。
私のお気に入りのミニシアターさんは青息吐息のようでとても心配です。
早く普通の生活に戻れたらと思いますが油断禁物ですよね。
東京大阪は最後でしょうねぇ。
愛知も解除されそうな空気ですが気を引き締めていかなくてはいけません。
ホント、これからが楽しみです。
↑のコメント読ませて頂きましたが、コロナの影響がここまで大きく続くとは1年前には思っていなかったです。
まだまだ我慢の日々ですね・・・。
今まで邦画ってあまり見てこなかったので、こにさんの感想を読むとアップされてる映画を全部見たくなります~。
スミマセン。削除してね~~💦
時々、ありますよね。相手方へのコメントを自分で削除編集出来ないのが厄介です。
そういえば、平手さんを観ていて主役を盛り立てる脇役の大切さをしみじみ思ったのでした。彼女独りじゃ無理ですもんね。
邦画のこと、お役に立てれば嬉しいです。
時にクズのような作品もありますけどネ(*_*)
コロナねぇ…。まだ続いているとは想像も出来ませんでしたよ。
ワクチンの普及で何とかなるのかしら。
今の生活にも慣れてきたけれど、内向きになったように思います。やっぱり以前のように動き回りたいです!