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おうち映画(日本)・佐々木、イン・マイ・マイン/私は白鳥/そしてバトンは渡された

2023年02月22日 | 映画(国内)
「佐々木、イン、マイマイン」
2020年
【Amazon Prime Video】

俳優になるため上京したものの鳴かず飛ばずで同棲中のユキ(萩原みのり)とも上手くいかない日々を送っている石井悠二(藤原季節)は偶然高校の同級生・多田(遊屋慎太郎)と再会
悠二は多田との再会で在学当時ヒーロー的存在だった佐々木(細川岳)との日々を思い起こします
ある舞台出演のため稽古に参加する中、数年ぶりに突然佐々木から電話がかかってきて…

高校時代の四人組、悠二、多田、佐々木、木村(森優作)の回想、多田と木村の現在、佐々木の現在
回想部分と現在を上手く組み合わせていって、最後に高校時代の落とし前をつけるあたり、そうきましたか、って感じでした
現在と過去のどちらも大きな出来事が起こるわけではありません
しかし、そのどちらも、その時間の大切さをリアルに描いていました

佐々木の存在感がすごかったです…





「私は白鳥」
2021年
【チャンネルNECO】

秋が深まると富山県にはシベリアから800羽以上の白鳥が越冬のために飛来し、春には再びシベリアへ帰っていきます
2018年春、翼が折れて飛べなくなり、富山に取り残された1羽の白鳥がいました
当時57歳の澤江弘一さんはその白鳥に毎日餌をやり、見守り続けます
本作は、白鳥とその白鳥に自身を投影するかのように見守り世話をする澤江さんと白鳥の交流を4年間にわたり記録したドキュメンタリーに追加取材の映像を加えて映画化したものです

澤江さんは自然にどこまで介入すべきが葛藤しながらも奮闘
シベリアへ帰れない白鳥も必死に生きているのが伝わってきます
白鳥との距離を保ち続け「生きてるだけでよい」と呟く澤江さんも独身で一人暮らし
記録された数年の間には、体調を崩したり、コロナ禍で外出できなかったり、様々な困難もありました
本当に白鳥が好きで好きで仕方のない澤江さんにとっては白鳥が家族のようなものなのかもしれません
観終わってみれば、白鳥のドキュメンタリーというより、澤江さんの生き様を追った切ないものでした

ラストは「?」でしたけれど…





「そして、バトンは渡された」
2021年
【Netflix】

原作 瀬尾まいこ

血の繋がらない親の間をリレーされ、これまで4回も苗字が変わった優子(永野芽衣)
現在は料理上手な義理の父・森宮さん(田中圭)と2人で暮らす彼女は、将来のことや学校のことなど様々な悩みを抱えながら卒業式にピアノ伴奏をする曲を猛特訓する日々を送っています

夫を何度も変えながら自由奔放に生きる梨花(石原さとみ)は夫の連れ子、みぃたんに精一杯の愛情を注いでいましたが、ある日突然、娘の前から姿を消してしまいます

2つの家族の物語かと思って観ていると展開に無理があるような話が続き、もしかしたらそういうこと?
で、様々な伏線が収束し、終盤に繋がっていく構成を楽しみました

石原さとみさんのひたすら娘を愛する母の姿に感動
室内でたまたま50円玉が見つかり、みぃたんと「贅沢しよっか」とホットカーペットの電源を入れてはしゃぐシーンとか、楽しいところなのに本当に愛情にあふれていてしんみりしてしまいました

田中圭さんはいつも通りの善人で安心して観ていられました
高校生の優子が、クリスマスに雨宮さんにイッタラの食器をプレゼントするのだけれど、高校生の割にお金持ちなのねぇ、永野芽衣さん、好きじゃないのよねぇ、なんてちょっと批判してみたりして((+_+))

高校で優子を苛めていた2人組が、優子の家庭環境を知って掌を返すように優しくなるのには納得がいきませんでした
原作もそうだったのかな?
そんな境遇に育ってきても、とても素直に育っているのは3人の父親と2人の母親(実母は幼少期に亡くなっていて記憶がない)の愛情に包まれていたからでしょう

宣伝文句ほどの感動も涙もありませんでしたが、原作の良さか、人を信じること、無条件に人を愛することの大切さが伝わってくる良作でした




コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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「そして、バトンは渡された」 (りりん)
2023-02-22 13:11:46
去年、原作を読んでから、Amazonプライムで観ました。原作の方が思いが深く読めたような。

今、昨日図書館から借りた、直木賞受賞の「しろがねの葉」読んでいます。
いや~面白いです。今日もまた続きを
返信する
りりんさん (こに)
2023-02-22 16:47:47
瀬尾さん、読んだことがないのです。
本作と直木賞受賞作、読んでみようかな^^
返信する

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