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吉田修一「湖の女たち」

2025年02月03日 | や・ら・わ行の作家

新潮文庫
2023年8月 発行
解説・諏訪敦
387頁

湖畔の介護施設で暮らす100歳の寝たきりの男性が殺されます
捜査にあたった刑事・濱中圭介は施設で働く日下佳代と出会い、インモラルな関係に溺れていきます
一方、事件を取材する東京の出版社の記者は死亡した男性がかつて旧満州で人体実験にかかわっていたことを突き止めますが、なぜか取材の中止を命じられます

介護施設の殺人事件と旧満州の人体実験
旧満州で起こった若い男女の死亡事件、神奈川県で起きた障がい者施設殺傷事件、と扱う事件は重みがあるのですが繋がりに無理があると思いました
色んなヒントを出しておいて回収せずに終わってしまった感じ
刑事の濱中圭介は髙村薫さんの描く刑事や犯人っぽいのですけど魅力を感じられず
他の各人物造形もイマイチ入り込めず…

昭和から令和へ日本人が心の底に堆積させた「原罪」を炙りだす慟哭の長編ミステリ
読後、圧倒的な結末に言葉を失う極限の黙示録
とのことで楽しみにしていたのですが…消化不良です

映画化されています
驚くことに圭介役が福士蒼汰さん
いやぁ~イメージ出来ません
佳代役は松本まりかさん
こちらは納得できます
観たいような、観たくないような、複雑…



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