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映画・天才スピヴェット

2014年11月16日 | 映画(海外)

 

原題 The Young and Prodigious T.S. Spivet
2013年 フランス、カナダ合作

 

 

アメリカ西部、モンタナ州の田舎に暮らすT.S.スピヴェット(カイル・キャトレット)、10歳
理科系科目は大の得意
しかし、10歳のレベルをはるかに超えており学校の先生やクラスメートからは引かれた存在です

カウボーイ命、農場経営をしている父・テカムセ(カラム・キース・レニー)
日々、昆虫研究に勤しむ母・クレア博士(ヘレナ・ボナム=カーター)
女優志望、田舎暮らしから抜け出したい姉・グレーシー(ニーアム・ウィルソン)

のんびりとした田舎で平穏に暮らしているように見えるスピヴェット一家ですが、T.S.の二卵性双生児の弟・レイトンが一年前に銃の事故で急死して以来、皆心に抱える物があるのです
レイトンを農場の跡継ぎと考えていた父にとって自分は存在価値もないのではないか、と考えるT.S.
母も毎日を上の空で過ごしている

 

 

夏休みのある日
スミソニアン博物館からT.S.に電話がかかってきます
何と!彼が発明した『磁気車輪』が栄えあるベアード賞を受賞し、授賞式でのスピーチをお願いしたいというのです

 

家庭でも学校でも疎外感を拭えないT.S.はスミソニアンなら科学者としての自分を必要としてくれると考え、書置きを残したった一人でワシントンを目指します
大きな荷物を抱え貨物列車に飛び乗ったT.S.
黙って持ってきた母の日記帳を読んで自分たち兄弟がどんなに愛されていたかを知り涙を流します
幾度も警備員に捕まりそうになりながらも、頭の中のレイトンとの会話や機知、親切な人々に助けられながら、ワシントンに到着したT.S.でした

 

雄大な自然に囲まれた西部から大陸横断鉄道で長い長い旅をして着いたのは無機質な大都会
T.S.は無事スピーチを終え、拍手喝采を浴びますが、彼を利用しようとする周囲の大人に振り回されます
それを助けてくれたのは遥々東部までT.S.を迎えにきてくれた愛する両親でした

 

スミソニアン騒動の後
家族の中で仲間外れのような疎外感を持っていたのも思い違いとわかり
故郷に戻ったT.S.の日常がまた始まります

 

カウボーイ命の父
母と喧嘩すると雨の中でも家に入らず牧場で馬にまたがり朝食を摂るのです
困ったお父さんですネ
家の中から双眼鏡で父の様子をうかがうグレーシーたち
家庭内離婚に及ぶのではないかしらという心配は無用
母は、なんと臨月を迎えていたのです

 

天才だけれど、心は純粋な10歳の少年の冒険と成長と家族愛を描いた心温まる物語でした

 

 

3Dは頭が痛くなったりするので2Dで観賞しましたが、この程度なら3Dでも良かったかも
機会があれば3Dでも鑑賞しましょう

 


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