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トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の冬」

2022年02月16日 | 海外の作家


訳・山室静
講談社文庫
2011年 6月 第1刷発行
2020年12月 第21刷発行
214頁
解説・山室静
ムーミン谷の魅力5 『ムーミン谷の冬』トロールのサーガ、または「冬もまた楽し」・冨原眞弓

ムーミン全集【新版】

真っ白な雪に閉ざされたムーミン谷
パパとママと一緒に冬眠に入ったのに、どうしたわけか春がこないうちにたった一人眠りから覚めてしまったムーミントロール
初めて知る冬の世界で彼の素晴らしい冒険が始まります

ママはどんなに肩を揺すっても深い眠りの中で起きてくれないし、友達のスナフキンは南へ旅立っていて独りが怖くて寂しくて仕方ないムーミントロール
でも、好奇心旺盛な彼は外へ出て雪の中を歩き回り、トゥティッキ(おしゃまさん)という人物に出会います
彼女の導きもあって、この世界には冬しか元気に動き回れないものがいることを知り、どんなことでも自分で見つけ出し、自分一人で乗り越えなければいけないことを学びます

やがて春が近づき、冬の生き物たちはムーミントロールの前から姿を消していき、パパやママ、スノークのおじょうさんも冬眠から目ざめます
寂しがり屋で甘えん坊のムーミントロールにとって「冬」との出会いは面食らうことばかりでしたが、貴重な体験が彼を大きく成長させたました

我儘なだけの子と思っていたちびのミイ
周囲への配慮には欠けますが、自分に正直にまっしぐらに進む憎めないキャラだったのね
ほぼ全ての登場キャラが受け容れOKな自分に驚いています
年を重ねて包容力がついた?










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