ポプラ社百年文庫27
2010年10月 第1刷発行
139頁
遠藤周作「シラノ・ド・ベルジュラック」
フランスに留学した「私」は老学者ウイ先生に興味を覚えフランス語とフランス文学の家庭教師をお願いし、先生の自宅へ通っています
ある日、先生の留守中、本棚で見つけた一冊の本をきっかけ先生の人生の哀しみが浮かび上がります
ピランデルロ「よその家のあかり」「訪問」
訳・内山寛
「よその家のあかり」
天涯孤独の青年が隣家の窓に見た一家団欒の姿
彼ははじめて温かい他者を見出していきます
「訪問」
召使が取り次いだのは昨晩夢の中に現れた美しい婦人
彼女とは3年前に一度だけ出逢っておりその美しさに惹かれていました
しかし、彼女は昨晩亡くなっていたのでした…
神西清「恢復期」
海の見える家で病気療養中の少女
父からの手紙と、身の回りの世話をしてくれる百合さんのお陰で恢復しつつあります
建物や心の「窓」
「窓」の内側から見た外の世界は様々なのです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます