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映画・きっと、星のせいじゃない。

2015年02月22日 | 映画(海外)

 

原題 THE FAULT IN OUR STARS
2014年 アメリカ
原作 ジョン・グリーン「さよならを待つふたりのために」

 

 

主人公のヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)は16歳
13歳で甲状腺癌になり、腫瘍が肺に転移
幸い抗がん剤が効いて、今は酸素ボンベは手離せないものの小康状態を保っています
両親もヘイゼルが死ぬことを前提に毎日を生きており、それはヘイゼル自身も同じです
今さら、友人を作るつもりもない彼女のほぼ無気力な生活を何とかしたいと願う母親(ローラ・ダーン)に薦められて行きたくもない同年代の癌患者たちが集まるサポートグループに参加します
そこで出会ったのは骨肉腫のせいで右足は義足だけれど転移の兆候はなく明るく前向きに生きるオーガスタ(アンセル・エルゴート)
二人は瞬く間に恋に落ちて、互いの家を訪ね好きな本を交換し合い、アムステルダムに住むヘイゼルの愛読書の著者に会いに行こうということになるのですが…

 

 

若い癌患者同士の恋愛物語となれば、お涙頂戴的な内容が想像されますが、本作は少し違います
ストーリー展開の中で避けては通れない「死」が描かれており、確かに泣かされるシーンはあるものの
「死」より「生」を見つめた深い映画だと思いました
彼らは不幸な星の下に生まれついたわけではありません
人生には何の保証もないし不公平かもしれないけれど、恐れや不安を抱えて人生を生きるより、今日この一日を精一杯生きることが大切なのだということがヘイゼルの独白を通して観客に伝えられます

 

 

最近は老いを扱った映画が増えました
自分も、ヘイゼルやオーガスタら若者より彼らの両親の気持ちのほうがより理解できるのですが、
若者が主人公の作品を観て刺激を受けることも必要ですね

 

原作はヤングアダルト向けらしいですが近いうちに読みたいと思います

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (Nakaji)
2015-03-01 19:56:28
こんにちは。

>「死」より「生」を見つめた深い映画だと思いました

って本当に思いました。だから悲しいだけじゃなくて、なんか勇気をもらうというか、いろいろ考えさせられた映画でした。
たしかに原作読みたくなりました。
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Nakajiさん (こに)
2015-03-02 08:21:16
母親がヘイゼルが死んだ後の自分の人生をきちんと考えていることを話すシーンには肯いてしまいました。こういう部分を描いた映画は少ないような気がします。
悲しいけれど前向きになれる映画でしたね。
でも、オーガスタの死はやっぱり悲し過ぎます。自身の転移を隠してヘイゼルに付き合う彼の強さ、優しさ、辛さを思うと苦しくなりました。
若い俳優さんたちの演技も最高でしたね♪
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