運び屋

ある夜、相方と二人、新幹線から降りた広島駅。



ホームから階段を降りたところにトイレがあります。




（あ、新幹線の駅、広島駅もやっとトイレが綺麗になりましたよ♪）




雀「ちょっとトイレ行って来らぁ」



相方「あー。じゃ、ここで待っとるわ」



と、相方は外で待っていた。




用件終了後（つまり用をたした後、とうことで）、

トイレから出てみると、相方が妙な顔をしている。



相方「いや、ちょっとしたアクシデントがあって・・・」





相方氏、自動販売機の近くに立っていたそうだが、

そこに、両手いっぱいの荷物を抱えた男性が歩いてきた。

そして、自販機の前に立ち、

小銭を出そうと四苦八苦していたらしい。



このままでは財布が取り出せないと観念したのか、

その人、荷物を地面に置こうとした瞬間、

銀色の大きな袋（冷凍もののお土産なんか買うと入れてくれるやつ）が、

するっと手から抜けて床に落下した。


がっしゃ～～～ん！！！がらがらがら！！



と予想以上のすごい音を立てたのだ。。。

あまりの音に周囲の人はみんな振り向く。

しかし、予想以上だったのは落下音だけではない、

その当人のリアクションだった。

彼、荷物が落ちた瞬間、



「あうわあわわおぅわをぅぅぅぅ～～～・・・・」


と、なんとも言葉にならない呻き声を上げたのだった・・・・



なんというかその、人間、あまりのことに呻くと、

こんな声が出るんだなぁ・・・・的な（相方談）





相方「そんなにショックじゃったんかな」


雀「分からんよ。実は彼はマフィアの運び屋で、

　　荷物を失くしたり壊したりしたら消されるんだって」


相方「なるほどね（棒読み）」



ま、それはさておき、何が入っていたかは存じ上げませんが、

風貌から想像するに、

もしかしたら、フィギア的なものが入っていたのかも知れない。


そら、呻くわなぁ・・・