2024年2月27日、父・前田昌明(昌亮)が永眠いたしました。
91歳、生涯現役を貫きました。
葬儀は今日3月3日に、生前ご縁をいただいた大切な方々に囲まれ、ご協力いただきながら執り行うことができました。
4月には劇団新人会の主催で“お別れの会”を行っていただくことになりましたので、日程など決まりましたらまたお知らせさせていただこうと思います。
年齢的にどこかで常に覚悟はしていましたが、急なことで実感があまりありません。
でもとにかく、最後まで芝居に生き大好きなお酒を呑んだこと、ここまで長生きし私のことを気遣ってくれたこと、そのほかたくさんのことへの感謝と尊敬の気持ちが、今は一番です。
本当にかっこよくてお茶目で愛情深い父親でした。
高齢になってからは特にですが、たくさんのかたのお力添えがあったからこそ、ここまで来れたと思っていて、父もそれはすごく感じていました。
これまでお世話になった方々には本当に本当に感謝しております。
ここ数年、私もよく稽古場や本番(や、お酒の席!)に付き添っていたおかげで、沢山の演劇界の方とご縁がつながり自分の知らない父を知ることができたのですが、これは自分にとって本当に貴重で幸せな経験でした。
激動の時代を生きるなかで、社会や政治に対して発言する手段として演劇を選んだと、父は言っていました。
私は同じ舞台界で生きていますが、好きだからやり続けた自分とは全く違う初動の理由に、尊敬と憧れすらあります。
もう父とお酒を呑んで話すことができなくなると思うと、とてつもなく寂しいです。
が、これからも父の遺志が残っていくことを願い、自分も精進あるのみ。
皆様、今後ともどうか宜しくお願いいたします。