aratana!

Maeda Niina BLOG

大晦日in鎌倉!

2016年12月31日 21時05分37秒 | niina
本日、2016年の大晦日は、父と鎌倉に来ています。
外で新年を迎えるのは小学生の頃以来かも。
12月はゆっくりするつもりが、なんだかんだバタバタとしていたので、このゆっくり感がとっても良いわあ〜。


さて。
2015年の大晦日、つまり1年前の今日には、来る2016年のテーマをまっさらな “ほぼ日手帳” に書き記していました。
そのテーマとはズバリ、、、

「生」!

とある新年会で書初めをした時も「生」と書きました。
(誰かが横に小さい文字で“ビール” って書いちゃったんだけれども・・・^^;)

テーマを口に出したり書いたりすることって、考えてみればそれまではなかったことでしたが、振り返ってみると2016年は自分にとって、まさに「生」を象徴するような年となりました。

今年最も大きな出逢いと言える、舞台「Silently She Dances - 静かなるダンス」でのレナード衛藤さんとの創作。
生の太鼓の中で創る、という贅沢な環境とコミュニケーションの中で作品を生んでいく素晴らしい現場でした。
創ることは生の自分をさらけ出すことであり、満足することなくひたすら舞台に向かっていく作業は当然厳しいのですが、ダンサーの私にとってこれ以上幸せなことはないくらい充実した時間なのです。
さらにこの作品初演と重なって、プライベートでは「生きる」ということを考えざるをえない出来事、母との別れがあり、、
わたしの意思を超えた部分での血の繋がりと生命の不思議な体験をしました。

そして、命、魂のつながりを感じるこれらの時間の中で、自分に突きつけられたのは「どう生きたいのか」という問い。
そしてそこから浮き上がってきた決断、ビジョン、環境も含め、大きな変化が起こりました。
この変化が来年からどう展開していくのか。気が引き締まる思いです。
わくわくの方が大きいですけれど!

自分の作品に於いては、“今年だからこそ出きたんだ”と思えるものもありました。
先日上演しました「たまたま」。
今までの自分にはなかった作品性。
ひとりひとりが自由に踊る、というシチュエーションから生まれるお互いへの信頼と覚悟。立ち上がる空間。
あとで出演者に個別に聞けば、本番ではみんなそれぞれ何か特別なことを感じていて、やっぱりミラクルなことが起きていたのだな、と感じました。


こんな感じで、ひとつひとつの出来事がとても大きなものを私のなかに残して行った今年。
本当に濃くて、大波の中、身も心もついていくのがやっとというギリギリで強烈な一年でした。

ふう。。

正直なところ、まだ身体の芯に疲れが残ってるわ。。。
え? 年末飲みすぎ!?
違います!! (きっぱり。)



さあ、では、
2017年の “ほぼ日手帳”にはなんと書く?
ふふふ。もう書きました♬
それはまた年末に!?


来る2017年は酉年!
その名の通り、世界中の人々が羽ばたく年となりますように。。。


来年も、Shall we dance ♪






Panasonic“VIERA” 宣伝CMに。

2016年12月25日 00時48分15秒 | Performance2016
Panasonic 4Kテレビ “VIERA” プロモーション映像に出演しております。

3人のダンサーで4Kの映像美を表現しています。
黒いかっこいいスタイルでご出演のナオミ ミリアンさんの演出にて。

ビックカメラ(有楽町など)のテレビ売り場にお立ち寄りの機会がありましたらぜひ見てみてくだいませ♪


















ナオミミリアンさん


Medusaさん

オドリゴコロプチvol.11 終演

2016年12月19日 10時57分03秒 | Performance2016
昨日、「たまたま」終演いたしました。
たまたま=“偶々” と “魂と魂” をかけています。

「たまたま生まれるもの」にチャレンジした約15分ほどのこの作品、私ができるだけ振り付けをせず、出演者から表現を引き出す作業。
本番も毎回出てくるものが違うという創り、吉と出るか、はたまた凶と出るか?!紙一重、、
でしたが、奇跡的にひとつの空間が立ち上がっていました。
本番が一番良かった!

お客様の“楽しかった〜”のひとことが何よりで、それが、作品を作品として成立させてくれるのだ、とあらためて感じました。
そして出演者たちの充実感、次へのエネルギー、踊る喜び、、そういったものを受け取ることによって私もまた、踊る喜びを分かち合える。
思い切ったチャレンジの作品にして本当に良かったです。

演奏してくださった鼎-tei-の皆さま、AngelRスタッフ、そしてチャレンジ精神旺盛に取り組んでくださった10代から60代の老(?!)若男女の出演者の皆さま、見届けてくださった100名ほどのお客さまに感謝を。
ありがとうございました。


写真右はロビーに飾られた出演者の「たまたま」なエピソードです。
出演者18名+鼎の皆様、そして私の分、すべて貼り出されました。
アットホーム♥ 


ゲネより-1


ゲネより-2


終演後に


作品ラストに読み上げたもの。このような体験がこの作品の根底にありました。

 〜例えば、ある人といるとき、他人なのになぜかいつも「ねえ、お父さん」と呼んでしまう。
   きっと前世は親子だったのかもしれない、と思う。
  例えば、母親があの世に逝くときはわかる。肉体的な苦しみから解放されるときがわかる。
  例えば、ふと「またね」と言って抱き合ったとき、まるで服も皮膚も存在しないかのように
   溶け合うことがある。
  例えば、何も言葉を発さなくても、気持ちが通じるときがある。
                           そういったこと。〜


みなさんの「たまたま」、なエピソードを聞きたい方は直接前田までどうぞ!(笑)





「奇蹟の爪音」

2016年12月17日 12時27分56秒 | niina
奇蹟の爪音


箏奏者、衛藤公雄さんの生涯を書いた本「奇蹟の爪音」が発刊されました。
レナード衛藤さんのご尊父様である衛藤公雄さん、とにかく真の表現者でらっしゃったことが印象深く、素晴らしい。
時代背景や活動内容、驚くようなこともたくさん書かれていますが、家族や人との出逢いを軸に、たくさんの素敵なことばで綴られていてあっという間に読了。
表現者である自分にもぐっと迫りくるものがありました。
表現を仕事にしている方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。
もちろんそうでなくとも、日本、そして世界中の皆様にお薦めしたい。

“新しいものは古くなる。しかし ‘一音の美しさ’ は、百年経とうが生きています。
 衛藤先生の曲は、決して古くならない”
という一文、衛藤公雄さんが真の表現者であったことを示しており、それが “エンターテイメントだ” とも書かれていたことに、とても納得いたしました。