aratana!

Maeda Niina BLOG

DANCE to the Future 終演

2010年05月31日 10時43分13秒 | niina
昨日、無事「DANCE to the Future」
公演が終了致しました。
足をお運びくださった皆様、
どうもありがとうございました。

終わってみて…
今回は作品の中心を担うということで、私なりに試行錯誤していたわけですが。。。
新国の契約ダンサーだったころとは、当然ながら自分自身が変わっているわけで、作品への望み方への考えも変わっています。
この作品でご一緒した方々は、年齢も経験も意識も様々。
振付家や共演者と「一つのことを共有する」ということについて、毎日色々と考えさせられました。

リハーサル、本番を経て、また、他の作品も見、お客様の評判を聞き、
様々なことを勉強させて頂きました。

感謝!

とにかく無事終わり、ほっと一息、本日休日!
なにしよう、、、?
身体ケア&たまったDVD見なきゃ!
あと、、、
沢山ありすぎてなにも進まない予感が、、、


ムシになりたい

2010年05月26日 22時58分42秒 | niina
横尾忠則さんのツイートより
「ぼくは飛蚊症だ。目の中に蚊を何匹も飼っている」
「無私になることは虫になるよりズッと難しい」

ほんと、無私になるなんてこと、できるんだろうか。
できる、かも、、きっと。いつか、、、。

さっきの舞台稽古では、まさにそんなことを思っていた。
舞台に出て行く瞬間に、いろんなことを捨てる。
うまく表現出来ないけど、頭の中に100のことがあったとしたら、
せめて70は捨てたい。
パフォーマンス前、その状態になる為に、ある種の役者さんは何時間もかけると言う。
ダンサーはダンサーだから、そこまでは求める必要はないと思っている。
でも最低限、準備の方法を見つけて行くべきだと思う。

今日は準備がうまく行ったかも、と思って挑んだけど、、、
ん~
捨てれなかった!!!
だめ、、、
でも、自分の評価と他人の評価は違うんだな
特にダンスは、フォルム・音楽性、フィジカルの強さなど、内からと外から、
どちらもバランス良く養って行かなければ、見えて来ないから。

はじめて、ほんのちょっとだけ、「捨てる」ことの意味を知ったのは
8年前のことでした。
そこからが今に繋がる私の始まりと言っても過言ではない。

又明日、精進です。

ところで「飛蚊症」。
私もです。
左右の目にそれぞれ大小3つ以上はひょろひょろが飛んでます。
透明のアメーバと黒っぽいアメーバを飼っています。
最近まで、みんなあるもんだと思ってました。

皆さんはありますか??

日々精進

2010年05月22日 08時19分46秒 | niina
以前このブログに書きました、
「最近始めたこと」ですが、、、
一ヶ月続きましたのでご報告。
それは、、、「ドイツ語」です!

もちろん研修の準備としてです。
英語、フランス語には学生時代に触れていましたが、
ドイツ語はまったくの初心者。
「Guten Morgen」以外は何一つ知らない状態でのスタートでした。
やっと「私の名前はニイナです」と言えるようになりました。
0から0.3くらいにレベルアップ!
あ~
先は長いですが頑張ります…

新国立劇場の本番がいよいよ一週間後に迫ってきました。
リハーサルはというと、、、良い方向に進んでいます!
振付家から出て来たひとつひとつの振りのニュアンスをとらえ意味を持たせるのはもちろんダンサーの仕事です。
たとえそれが、振付家の意図した事と違っていても、繋がっていれば良いのだと思う。
やりすぎて指摘されるくらい。
どんどん足していって、そこから引いてもらって、あとは自分でも削いで行ける位、やれることはやる。
今週はそんな作業が大詰めです。
もう試す時間は残り僅か!
なにが出来るか、、、
毎日貪欲に。

今日も行ってきます!


生命を宿す

2010年05月07日 21時49分51秒 | niina
人は生命ない物に命を吹き込むことが好きみたいです。
いや、「好き」という一言で言ってしまうわけには行きません。

それは遠く原始時代から、、、西洋で言えば「アニミズム」。
日本でも、仏教などの宗教が入って来る以前の縄文時代から、
自然崇拝、精霊崇拝がありました。
山や水、木、岩、風や雨などあらゆるものに神が宿る、というもの。
人間や動物にも。
私なんぞが語れる事ではありませんが、、、

そしてそれとは少し違うかもしれませんが、現代でも
ストラップを大量に携帯にぶら下げるとか、コスプレをし、、コレクションするとか、、日本人は最先端ですね。
人形に名前をつけてすごく可愛がるのもそう。
物を大切にするというか、物を自分のオリジナルにして大切にしようとするというか。

人形にはずっと興味があります。とても魅力的です。
“好き”とは違う興味。
人形がなぜあんなにシュールだったり色っぽかったり恐かったりするのか、
ということが気になる。
きっともの凄く奥深いから、今まで突っ込んでいなかったのですが、
自分の興味のままに、少し踏み込んでみようかな。。。

なぜ命を持たない、自我もない人形の、何がそんなに魅力的なのか。
でもそれこそが理由なのか?

その魅力そのままに、それをもし人間が表現したら!?
人形劇のプロでも、人形製作を生業にしているわけでも、オタクでもない。
でも何か、私にも、オリジナルな表現方法が、見え方が、
命の吹き込み方があるのではないか。

人間だからこそ出来る表現・繊細さ、
それとは反対に、人形にしか出来ない身体の表情。
それらを探っているだけでも広がりを感じるでしょう。

現代の人間の多くは、ときに人形のようであり、
人形はまるで人間のよう。

そんなことを
ずっと感じてます。