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Maeda Niina BLOG

生命を宿す

2010年05月07日 21時49分51秒 | niina
人は生命ない物に命を吹き込むことが好きみたいです。
いや、「好き」という一言で言ってしまうわけには行きません。

それは遠く原始時代から、、、西洋で言えば「アニミズム」。
日本でも、仏教などの宗教が入って来る以前の縄文時代から、
自然崇拝、精霊崇拝がありました。
山や水、木、岩、風や雨などあらゆるものに神が宿る、というもの。
人間や動物にも。
私なんぞが語れる事ではありませんが、、、

そしてそれとは少し違うかもしれませんが、現代でも
ストラップを大量に携帯にぶら下げるとか、コスプレをし、、コレクションするとか、、日本人は最先端ですね。
人形に名前をつけてすごく可愛がるのもそう。
物を大切にするというか、物を自分のオリジナルにして大切にしようとするというか。

人形にはずっと興味があります。とても魅力的です。
“好き”とは違う興味。
人形がなぜあんなにシュールだったり色っぽかったり恐かったりするのか、
ということが気になる。
きっともの凄く奥深いから、今まで突っ込んでいなかったのですが、
自分の興味のままに、少し踏み込んでみようかな。。。

なぜ命を持たない、自我もない人形の、何がそんなに魅力的なのか。
でもそれこそが理由なのか?

その魅力そのままに、それをもし人間が表現したら!?
人形劇のプロでも、人形製作を生業にしているわけでも、オタクでもない。
でも何か、私にも、オリジナルな表現方法が、見え方が、
命の吹き込み方があるのではないか。

人間だからこそ出来る表現・繊細さ、
それとは反対に、人形にしか出来ない身体の表情。
それらを探っているだけでも広がりを感じるでしょう。

現代の人間の多くは、ときに人形のようであり、
人形はまるで人間のよう。

そんなことを
ずっと感じてます。