物心ついた頃から
私はクリスマスツリーを飾っていた
山から父親が私の背丈位の木を切って来て
本当はもみの木だけどね・・・と言いながら。
雪は綿だった。
サンタさんや丸い赤や青のボールみたいなモノ
トナカイ等も居た。
その当時としては珍しかったのではないだろうか?
電飾も数年たって飾りだした様に思う
父親の実家は寺だったのでクリスチャンではない。
当時はケーキと言えばメトロのケーキと言われていたが
隣町だったので
仕事帰り(父親は隣町まで通っていた)にケーキを持ち帰るのだ。
ところが・・・
接待、キャバレーが横行していた時代
ご多分に漏れず接待される側に居た父親は帰りが遅く
三角帽子をかぶり出来上がって帰って来た
コメットを沢山ポケットに入れて
ケーキの味は覚えてない
ツリーの後片づけが嫌だった事は鮮明に覚えている
そんな思い出を作ってくれた父親には
本当に感謝している