キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

予定通りには行かないもので

2022年03月19日 | 日常
 かかりつけのはしごはできませんでした。どこかで休みとらんとなあ。

 朝ドラるい編感想書くっていいましたが、本読みたい欲に負けかけて、文字が読めなくなったのでようやく書くことにしました。というのも、るい編はそこだけ切り取っても物語として求めていたものを余さず届けてもらった感じで、語るほどささくれをもたらした部分がないのですわ。ただ、あの年代はもう少し遠慮がないというか、パンチが効いてるというか、心が柔らかい人にはつらみ成分が無造作にその辺に置いてあるというか、そういう印象だったもので、そこまできれいかしらとは思いました。でも物語だもの。きれいで良いと思うわ。
 日本の歴史資料を読んでいると乾燥した空気を感じるのですけれども、昭和初期から戦後しばらくは土煙、高度成長期は汗のような塩味と酸味が軽く加わってる感じで、バブル期周辺は露悪趣味も混ざった生臭みと焼肉臭がついてくる。今の資料を二十年後に読めることがあったらどんなにおいを感じるのかしら。
 ドラマはそういうにおいはそこまでついてこないことが多いです。あ、あの場面は海のにおいがしました。
 そんで今週。雪枝ちゃんが思ってたより図太くて何より。戦争で後ろ盾をなくしただけでそこそこのおうちの方だったのかしら。立場と境遇を考えると、眉間に苦労皺(不幸皺)があっても不思議はないけど、若い頃からそんなでもなかったものね。朝ドラ好きとあるから、完全アウェーの義父の葬儀に向かうに当たって、推しを吸って力を蓄えてたのかアレ。
 多岐川雪枝ちゃんの「わたしが~」のあたりはパタリロのED『美しさは罪』が脳内BGMとして流れたわ。嫉妬と不安は人の行動を本来そうしない方向に変えることがあるけど、もうひとつ、私には経験も実感ももてない恋っていうのがあったなあ、と。
 見えてるものがそれぞれで違うし、認識もそれぞれで違う。しかしなあ、登場人物みんな記憶が正確過ぎないか。これまで出くわしてきた現実に心の弱い人たちは割とやっちまったそばからその記憶を改竄してたけどな。いらんことはよく覚えてるけど、そうでない記憶は忘れたり歪んだリするものなんじゃないかなあ。それだと視聴者の理解が難しくなるんだけどさ。そこも含めて、美しい物語だと思いますわ。
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