キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

サ行までで、約半分

2007年03月19日 | みるいら
 そういえば、ぼくの周りにはア行で始まる名字の人が多いような気がする。
 友人は大家と石飛。兄の友人で安藤さんが二人。卒論の指導教官が内田。
 ……挙げてみると、案外少なかった。
 大家は「店子ですが大家です」と自己紹介し、(今時耳慣れない)タナコなんて単語を使うなんて、珍しい人だというのが第一印象だった。物知りかと思ったら、そうでもないようで、「石橋湛山て、何県にあるんですか?」と真顔で聞いたことがある。そのギャップが可笑しかったらしく、話を聞いた兄さんが、しばらく思い出し笑いをしていた。
 気になっていても、馬鹿だと思われたくないから黙っているような疑問を、大家はいとも簡単に口にする。本人にはたぶん言わないけれども、兄さんに思い出し笑いをさせるような一件を理由に、ぼくは大家をちょっとだけ尊敬している。
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冥水館オープン(仮)

2007年03月19日 | 更新記録
サイトをオープンしました。
メインが工事中なので(仮)をつけました。
読み返すと、書き直したくなる性分でして。
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あせるとろくなことがない

2007年03月18日 | みるいら
 提出期限の迫ったレポートを読み返すと、柳田国男と書いたはずのところが柳田くにpになっていた。どんな人だろう、くにp。確認すると、三ヶ所も違っていた。
 今から直して間に合うだろうか。修正テープでそこだけ直した方が早いだろうか(字数がずれるのはあきらめるとして)。

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かな打ち派や、ワープロ派、手書き派にはわかりづらいですが、ローマ字入力の人が隣にあったoとpを打ち間違うのは、割とよくある話。
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もらいもの

2007年03月04日 | みるいら
 今日の晩ご飯は鯖のみそ煮。もらいものだ。
 午後の講義が終わって、家に帰ってしばらくしてから、夕方頃鍋ごと持ちこまれた。
 兄さんも珍しく同じものを食べて、明日の朝ご飯の相談をした。
 それと、みそ煮のお返しを何にしようかということも。
 思いのほかまとまらなくて、日付が回った。
 鯖のみそ煮。
 最近兄さんと話すことがないと言ったら、そのときは、そうかとだけ言った。
 そのときのぼくはしょげてるように見えただろうか。
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前回の脱走で味を占めたらしい。

2007年03月04日 | 日常
例によって、犬がいない間は情報収集のためにネット用パソを立ち上げております。

首輪につけておいた鑑札が今はついていないと、行方不明になってから聞き、焦っています。今回は首輪抜けしなかったので、鑑札がついていると思いこんでいました。あああ。
鑑札は金属製のリングでつけておいたのですが、犬にとってはじゃまだったらしく、ゆがんだリングとともに庭に埋もれていました。(犬が)いなくなってから(鑑札だけ)発見しても悲しい限りです。
更新頻度を上げる予定は元々それなりにあったのですが、元々の理由の方が先送りになってしまいました。
家族の会話も、何となく犬がある程度を占めていて、家にいるとほかの何をしていてもそれどころではない気がします。

うちの犬は若いお姉さんが大好きなので、通りすがりのお姉さんに迷惑をかけていないかも心配です(もちろん、犬が無事でいるかどうかが一番心配なのですが)。前回の脱走の際、保護してくださっていた病院に若いお姉さんたちが何人もいらして、ウキウキだったみたいです。迎えに行ってもキョトンとしてました。
同じ奇跡は何度もないとは、学習しなかったようです。犬だから。
早く帰ってきてもらいたいです(帰巣本能がないので自力では難しいのですが)。しくしく。
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ひつじ

2007年03月03日 | みるいら
「呼び捨て?」
 その疑問はもっともだった。とは言え、類はただ驚いただけで、怒ってはいないようだ。
 普通なら、兄さんを“灯守”と呼び、類を“兄さん”と呼ぶんじゃないかと言われたこともある。でもうちは家族構成自体が普通じゃない。
「……まあ、いいか。敬称がついても気色悪い」
 ぼくが何も言わない間に、あっさり呼び捨てを許容した。
「そのかわり」
 なんと呼んでいいものか定まらないまま、類は結婚して家を出たし、その六年後ぼくは進学して家を出た。お互いを何と呼んでいたかという記憶はない。多分、呼び合ったこともない。
「おまえのことはドリーと呼ぶ」
 ニュースで見たクローン羊を思い出した。
「羊じゃあるまいし」
 お互いに顔を見ないで話すのは、向き合って話すほどの仲じゃないからだ。今更、兄弟面してもしょうがないくらい距離のある相手。でも、嫌いあっているわけじゃなくて、用事があれば顔を合わせるのは当たり前なくらい。
「ヒツジは俺のヨメだ」
 そんな名前だったかな。
 どうやら、本気でぼくをドリーと呼ぶつもりはないらしい。
 もしかしたら、ぼくが類を頭の中でずっと呼び捨てにしていたように、類はぼくを実際には呼ばないまでも〈ドリー〉という名で認識していたかもしれない。
 そのくらいなら、まあいいか。
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