毎年8月の土日2日間で開催される、
がん患者・家族をはじめ、がんに関わるすべての人に送る
日本最大級のがん医療フォーラム。
おととし初めて参加し、築地の国立がん研究センターでの
リアル開催だったが、昨年からオンライン開催となった。
臨場感は遥かに劣るし、他の患者や医療者と交流できないが、
コロナ禍だから仕方がないし、この暑い中、遠方まで出掛けず、
家で簡単に参加することができるのも大きなメリットだ。
リアル開催では私は土日どちらかを選ぶが、
オンラインなら、両日とも興味のあるプログラムだけ参加できる。
その中で患者でもある薬剤師の方が話していた、
「薬は体にとって異物だから、飲まない方がいい。
だが治療に必要だと理解したら、きちんと飲み続けること」
に同意する。
昔から「毒にも薬にもなる」と言われているように、
どんな薬や医学的治療もメリットとデメリットがあり、
(平たく言うと)やぶ医者に当たると、酷い目に会う。
やぶ医者に不適切な薬の処方をされ酷い目に会ったのに、
それを薬のせいにし、医療を全否定するのは間違っている。
例えば、精神科で、私の主治医は毎回様子を聞きながら、
量を最少に調整してくれた。
仮に私の症状で多く処方したとしても、
落ち着いたら減らしただろうし、いきなり断薬せず、
離脱症状が出ないように徐々に減薬しただろう。
やぶ医者が不適切な処方をし、それで酷い副作用が出ると、
今度はいきなり断薬し、患者は死ぬような目に会う。
その患者が他の患者に対し、治療を全否定する進言をし、
それを真に受けて適切な治療なのに中断したら、
治るものも治らなくなる。
そうならないように、このような公平な機会を捉えて、
勉強した方がいいと思います。