キャンプ二日目の朝に遡る。
この日は山である。
九重連山である。
山準備を済ませて、ボチボチ出発・・・
あれ?カメラがない。
その時、思わぬ方角から、シャッター音が、
パシャ
山登りは不参加のクマタツ氏。
いつの間にか私のカメラを手に持ち、勝手にシャッターを切っている。
そのショットがこれである。
何を見てるのか、うっすら口を開け、なんとも間抜け顔である。
これを遺影に使えと言う。
「要らん世話たい。んじゃ、行ってくるたい。」(私)
「行ってらっしゃい。オイは竹細工ばするけん。」(クマタツ)
ヤツはこの頃、竹細工に凝っているとのこと。
竹細工にいそしむ予定のクマタツ氏と、ノリちゃんの隣人の方をキャンプ場に残し、我々は牧ノ戸へ出発である。
牧ノ戸登山口到着。
沓掛山通過。
この日の昼過ぎ、篠栗の義兄がキャンプ場にやって来る。
出来れば到着予定時刻には、キャンプ場に戻っておきたい。
逆算すればルートは、中岳&天狗ヶ城往復が丁度いいところだ。
西千里ヶ浜通過。
久住別れ到着。
久住別れから望む阿蘇五嶽。
それにしても、風が冷たい。
霜柱があちこちに。
九重連山は、一足先に冬の装いである。
うー、さむ!
インナーを一枚着込み、天狗ケ城へと歩を進める。
少し前まで、紅葉であれだけ賑わっていた九重連山。
今は、閑散としたものである。
何て事を思っていたら、
おお!
晴れてきたぜ。
ウエーイ
今のうちだ。
とっとと中岳に登ってしまおうぜ。
とーちゃーーく。
山頂飯は、ノリちゃんから貰ったサンドイッチと、
工場長が煎れてくれるコーヒーである。
グビリ。
ついでに、パシャ。
山飯を食ったら下山だ。
御池を周回し、来た道を引き返すのみ。
牧ノ戸駐車場到着。
「あー、帰って風呂に入りてえ。」
「ビール飲みてえ。」
わいわい言いながら、呑気に車に乗り込むオヤジ達。
この後、前号記載の出来事が待っていようとは、知る由も無い。