明星山~白金山は、髙良山と並ぶ、私の定番の山歩きコースだ。
その縦走の折り返し地点の白金山から、いつも眺めている山並みがある。
お椀を伏せたような丸っこい山を雌岳、尖った山を雄岳と言う。
特徴的な山容を持つこの二つの山に、ずっと登ってみたいと思っていた。
先日、
グリーンピア八女を訪れた際、雄岳/雌岳の登山口が、場内にある事を知った。
「本格的に梅雨入りする前に、ちょいと行ってくる。」
「ほへ?」
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登山口は温泉館駐車場の脇にある。
山に登る者にとって、これほど便利な登山口が他にあろうか。
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先ずは、紫陽花が縁取るグリーンピア散策路を行く。
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場内斜面は、満開の石楠花で彩られていた。
ところで、
今回、いつにも増して画質が悪い。
残念ながら、最後までこの調子である。
と、予め断っておく。
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やがて散策路は林道に代わる。
結局、最終地点の雄岳まで、この林道を歩く事になる。
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1座目南岳。
このコースは、基本的には、林道歩きであると最後に知る。
それぞれの山へは、林道から個別にアクセスする。
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2座目雌岳登山口。
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遠目で見る丸い山容からは、想像も出来ない傾斜だ。
併せて、地面が湿っていて、誠に滑りやすい。
ついこの前、髙良山で派手にすっころんだばかりだ。
いつもより、少し慎重に歩を進めたい。
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山頂台地に出た。
登山口から続いたロープは、ここで漸く終わり、傾斜も劇的に緩やかになる。
お椀の底に着いたらしい。
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雌岳到着。
山頂を跨ぐように登山道は続き、あの林道に合流する。
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それにしても暑い。
蒸し蒸しする。
日陰に入っても、汗が噴き出てくる。
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姫御前岳登山口の手前に、姫御前の由来が書かれた看板が二つある。
それぞれを読み比べると・・・
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方や、お姫様は捕らえられ、お腹の子共々焼き殺されたと伝え、
方や、峠越えの途中で、難産の為に亡くなったと言う。
亡くなった際の情景が決定的に違う。
にもかかわらず、併設されているのは何故?
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姫御前岳登山口。
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こちらも中々の急登だ。
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3座目終了。
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姫御前岳を下りたら、
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相変わらずの林道歩きが始まる。
少々うんざりである。
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正面に見える稜線が、最後の雄岳のようだ。
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まだまだ続く林道。
地味な傾斜が地味にきつい。
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さあ、最後だ。
取り付くとするか。
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えーっと、ゆっくりコースと急登コース?
ここまで来たら、物はついでだ。
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急登コースで行こう。
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ふーっ!
山頂だ。
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ここで山飯のつもりだった。
が、何しろ蜂が凄い。
大群と言っていい。
花蜂なので、大人しいのは分かっちゃいるが、
歓迎されていないのは間違いない。
取り囲まれて、のんびり飯を食うメンタルは持ち合わせていない。
とっとと降りる事にした。
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戻る途中も適当な場所は無く、結局、登山口に着いて昼飯である。
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前回の九重では、寒風吹きすさぶ中でアイスコーヒーを啜り、
初めての夏日となったこの日、何故か激辛のカップ麺である。
あまりの選択の酷さに、我ながら苦笑いするしかない。
ズズズーー
暑さのせいか、熱さのせいか、或いは辛さ故か、
よく分からない汗が、ない交ぜとなって滴り落ちる。
アヂーーー!!
とっとと食べて、
とにかく、
温泉だ!!♨