10月9日
山形で予定している3日間のうち、どれか一日は、蔵王登山に充てたい。
それをどの日に持ってくるかは、蔵王のコンディション次第である。
予報によると、登山に適しているのは、3日間の内、9日だけと出ている。
てな訳で、10月9日は蔵王である。
レストハウス駐車場から、熊野岳山頂まで、1時間程度のコースタイム。
そして更に、地図で等高線を見ても、殆ど高低差はないと言っていい。
登山と言うのもおこごましいが、この旅で、蔵王は楽しみにしていたのだ。
レストハウス駐車場。
気になるのは、山頂方向にかかるガス。
取れてくれるといいのだが。
一方、駐車場からの景観は、まことに素晴らしい。
目の前に広がる雲海と、
こちらは滝雲である。
では、出発しよう。
予報では、山頂の気温は5~6℃。
手袋は勿論、念のためにザックには、冬用インナーも入れている。
先ずは刈田岳へ。
ここはささっと済ませて、熊野岳方向へ引き返す。
ガスが取れるどころか、少し重たくなってる気がするのだが・・・
蔵王が活火山である事を再認識。
馬の背を行く。
いわゆる火口縁である。
同じ景色ばかりじゃないかって?
仕方ないやん。
ずーっと、なーんも見えないんだもん。
仕方なので、緑を少しばかり混ぜておく。
御釜方向を何度も見やる私。
エメラルドグリーンの美しい姿を見たかったのだが・・・
仕方ない。
これが山なのだ。
それにしても、本当に今日がベストだったのだろうか?
避難小屋の跡かな?
そこから少し歩くと、
熊野神社が見えてくる。
山頂である。
遠い九州から遙々やって来た私の事が、少し気の毒に思ったのか、
この後、山の神様から、ほんのちょっとだけご褒美が・・・
突然ガスがとれて、目の前が開けたのだ。
すぐ傍の老紳士が、
「あ、月山が見えた。」
「え、どれです?」
「ほら、雲の向こうの・・・」
「こっちは飯豊連峰です。」
「あー、あれですか。」
「あとは・・・」
なんて話している間に、たちどころに元の白い世界に。
ほんの10秒程の出来事である。
山の神様は、まことにけちん坊である。
これ以上山頂でねばっていても、天候が回復する見込みはなさそうだ。
下山しよう。
未練たらしいが、レストハウスの展望台にある御釜のパネルである。
・・・いつか必ず。
リベンジリスト登録決定!
駐車場に戻ってきた。
霧は益々深くなり、すっかり真っ白である。
山の天気予報は、まことに当たらない。
とは言え、山頂を少し下りればこの通り。
蔵王エコーラインの紅葉は、今が見頃である。
お風呂は太陽館 300円
駅舎内にある温泉施設は幾つか見たが、大概は山間の駅である。
こんな街中の駅では初めてだ。
しかも改札口すぐ横に『ゆ』の暖簾。
通勤通学の乗客と、湯上がりのオッサンが鉢合わせしかねない距離だ。
ねぐらは道の駅たかはたに併設されたRVパーク。
wifi 微妙
玉こんにゃく美味し。
走行距離118km 累積走行距離2590km