7月26日
話は遡る。
礼文島行のフェリーの発券の列に並んでいた所、二人の中国人が私の前に割り込んできた。
「こら、割り込むな！」
当然、私は声を荒げた。
すると私の前に並んでいた３人の男達が振り返り、
「コノヒトタチトモタチアルネ」
ありゃ、そうだったのか。
よく見りゃ、身なりからしてそのようだ。
「そうか分かった。」
と、当然の如く了解し、後から来た彼らに順番を譲った。
ところがこの中国人、何を思ったか、５人全員が私の後ろに並びなおした。
「いや、いいよ。前にどうぞ。」
と言うも、
『どうぞどうぞ』と手で順番を譲ってきかない。
きっと、この狂犬の様な日本人に背を向けるのは、あまり得策ではないと判断したに違いない。
彼らの言葉に従う事にした。
順番が入れ替わり、私の前に並んでいるのは、聞きなれた方言を話す同年代のご夫婦となった。
聞けば大牟田と言うではないか。
色々話しているうちに、
「知床なら遊覧船に乗らんと。どうせ乗るなら小型の遊覧船がよか。」
小型の遊覧船なら、すぐ岸まで寄ってくれて、ヒグマだのなんだの間近に見る事が出来るそうな。
忠告に従う事にした。
さて、
前段が長すぎたようだ。
ここからが本題である。
要するに色々とあって、小型船に乗る事にしたのだ。
そして、26日のこの日、やっと遊覧船『ドルフィン』の予約が取れたと言う話だったのだ。
乗船は14時から。
少し、時間つぶしをせねばならない。
近くのオロンコ岩に登ってみた。
あの石段を登る。
ウミネコが舞う快晴の青空と、穏やかなオホーツク海。
ツリガネニンジン
頂上だ。
遠く知床連峰が望めた。
台上は、長い間に腐葉土が積もり、花の楽園となっている。
この時、
乗船前日に確認の電話を入れた際に、
「欠航の場合は、ホームページにてお知らせします。事前に確認をお願いします。」
と言う、受付嬢の言葉を思い出した。
バカな。
こんな穏やかな海なのに、欠航なんてある筈がない。
この遊覧船に乗るのが26日になったがために、残りのスケジュールの都合上、釧路湿原ノロッコ列車に乗るのを断念したぐらいだ。
出港してくれなきゃ困るのだ。
木道を小鳥がノチノチと歩いて、私が近づいても飛び立とうともしない。
ゴジラ岩
車が踏みつぶされそうだ。
遊覧船乗船の為に、観光バスがやって来た。
出港していく遊覧船。
ほーらね。
俺が乗る船も、ちゃんと出港するさ。
但し、私が乗るのはあんな大型の船ではない。
もっと小型の・・・
待てよ。
上から見てて、あの船しか停泊してないぞ。
いやな胸騒ぎがした。
スマホを取り出し、急ぎ確認してみた。
・・・・そんな。
どうして！
港付近は、こんなに穏やかなのに、現地は高波？
危うく気を失いかけた。
いずれにせよ、どうする事も出来ない。
小型の遊覧船を選んだリスクが、こういう形で表れたという事だ。
さて、これからどうする。
31日17時に、新潟行きフェリーを予約している。
いずれにせよこれからは、小樽までの移動のついでに、立ち寄れるところしか行けない。
オシンコシンの滝
阿寒湖
思考能力を無くした私。
まりもなどを買ってしまう始末。
温泉は本別温泉グランドホテル 500円
宿泊は道の駅足寄湖
駐車場とトイレだけを開放している休業中の道の駅である。
何故かwifi良好
走行距離234km 累積走行距離2441km
