抜糸の日がやって来た。
「ウメちゃん、傷口の具合もいいようですね。先ずは抜糸の前に・・・」
懸案の、転移の有無についての、検査結果の説明である。
結論から言うと、
「転移は無いと思って貰って差し支えありません。きれいに取り切れていると思います。」
「そうですか。よかった、よかった。」
検査機関のデーターと所見を見せながら、分りやすく説明する獣医師。
ただし、
「肥満細胞が暴れやすい体質なのは間違いありません。将来、再発する可能性は捨てきれません。」
これからも、ウメの体、特に皮膚の変化には、注意が必要との事。
「ははあ。」
「あんまり神経質になる必要はないですけどね。では、抜糸しますね。」
フニャニャー
12日間ぶりにカラーもとれ、自宅の居間でほっとするウメ。
あれこれと、心配の種は尽きないが、
何はともあれ、ひと安心である。