由布岳に登った。
12月並みの気温となった昨日、一人大分道をかっ飛ばした。
湯布院ICで降り、コンビニに立ち寄る。
正面が目指す由布岳である。
頂上が厚い雲で覆われている。
俺が登りだすまでには、そこをどいてくれよ。
正面登山口到着。
まだ少し雲はかかってはいるが、明るい空に変わってきている。
靴の紐を締めてと。
さあ、出発だ。
しばらくは樹林帯を行く。
由布岳は紅葉がドンピシャリであった。
赤や黄色が目を楽しませてくれる。
合野越。
ちょっとした広場になっていて、ベンチなどが置かれている。
西登山口コースがここで合流するようだ。
色鮮やかなモミジの赤が、空の青に映えて、誠に美しい。
つづら折りが、いつ果てるともなく続く。
ジグザグと呼ばれているらしい。
(そのまんまやないかい!)
漸く、眺望が開けてきた。
二つの峰もはっきりと見える。
眼下には湯布院の街並みが。
正面の円錐状の山は、この前登った涌蓋山かな。
眺望が開けた辺りからは岩場になる。
ゼー、ゼー
息が上がって来たぜ。
マタエ到着。
右に行くと東峰、左に行くと西峰だ。
こちらが東峰。
んじゃ登りますかね。
ムヒョー!!
失礼。
最近、臆面もなく下手なダジャレが口を突くようになってきた。
控えたい。
改めて、
霧氷である。
山頂直下のこの付近から、突如として霧氷が出現した。
ラッキー!
口角がほんの少し上がっているのにお気づきであろうか。
これでも、必死の思いで表情を作っているのだ。
え、
そんなの、どうでもいいから、先に行け?
確かに。
すぐ手前の山は鶴見岳。
その向こうは別府湾。
肉眼では、さらにその向こうの四国の台地が見えた・・・
様な気がする。
昼飯にするか。
目の前の、
ムヒョ・・・
い、いかん。
油断してると思わず出てしまう。
目の前の霧氷の先に見えるのが、由布岳最高峰の西峰だ。
人影が見える。
山頂の気温は何度ぐらいだろうか。
パンを持つ手が、かじかむ程だ。
暖かいコーヒーが何よりだぜ。
グビ
フー
西峰。
近くの若者に西峰について聞いてみた。
「鎖場の横歩きが10mぐらいあって、自分は足が震えたっス。足場がチョー狭いっス。」
あそこに見える鎖だね。
「そうっス。その先にも、もう一か所・・・」
もういい。
皆まで言うな。
西峰回避!
高所恐怖症の私には到底無理である。
下山。
休憩時間を除いて、往復で3時間半程の行程であった。
独立峰らしく、360度のロケーションが素晴らしい山だった。
しかも、霧氷が見られたのはラッキーであった。
朝早くかかっていた、あの暑い雲のお陰かも。
次回はぜひ西峰へも・・・
無理、無理、無理!