耳納連山最高峰の鷹取山登山道を彩る山紫陽花を見に行きたい。
ただ、例年だともっと早い時期に登っているのだが・・・・
まだ残っている事を信じ、平原古墳公園へとやってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/11/3be44a799ceda7155aa2f530699bd823.jpg)
小雨のせいか、駐車場には一台も停まっていない。
雨は上がると言う予報を信じ、ザックを担ぐ。
暫くは、林道を登って行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/7f/f6adb62316e379de483e321af51a8c72.jpg)
いつもの遊歩道コースでは無く、えぐ水コースを選択。
何故なら、鷹取山紫陽花ロードは、このコースから山頂まで続くからだ。
登山口に着いた頃には、雨も上がっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1e/5e6b54680342bf1c654fc8120de08886.jpg)
数日降り続いた雨の為、沢が増水している。
幾つかある渡渉箇所は、慎重に渡ろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/17/f15a21aff1f48fe2c170905471a9122c.jpg)
えぐ水到着。
昔々、
美味いと評判のこの湧水を、久留米まで引っ張ると言い出した我儘な殿様に、
「この水は、実はえぐうございますだ。」
と、地元の百姓たちは嘘をつき、その労役を逃れたと言う逸話から、その名が付いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/e6/0c376146b5a0f2eb3cbe836fdfeee7f7.jpg)
えぐ水を過ぎると直ぐに、紫陽花ロードが始まる。
だが、心配していた通り、少し盛りを過ぎてしまったようだ。
その代わり、紫陽花に変わって、山道を楽しませてくれたのは、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6b/a29660ac8a94f8927b4c63fba5d47ab2.jpg)
誰が置いてくれたか、可愛いカッパの石である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/11/cd364e7883608be96f43ac0b75d67ac2.jpg)
数十個に及ぶカッパの石が、山頂まで途切れなく置かれていた。
去年、こんなのあったっけ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/04/82e0eca7ead27da25e32d1d4007e1ceb.jpg)
一つとして、同じカッパさんはいない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/ca/0dc7ca5cda05c60b1135afb59f15c454.jpg)
カッパの世界もコロナ対策は必要のようだ。
給付金は、ちゃんと出たのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/54/c208d8cce2e9800fd9f47a1cfc0d7f63.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/40/b005aff5d1d5bf85a5649e70c06c056b.jpg)
どうした!
転んだか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/00/ad729542604a72bbc21ea4c1134914fa.jpg)
さっきまで、諦めかけていた紫陽花も、標高が上がるにつれ、段々と立派になってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/8e/cbe5c546ac0029754e4acb36e5daee64.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/fc/b620e621864b806c1e4a923e63b0e4db.jpg)
登山道を埋め尽くす紫陽花ブルー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/62/c8343f2d8e5fc0e805f0d760b29d91e0.jpg)
これが、あと1週間早かったらねー。
見事だったろうに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f4/f4e194af082ab39663922874961415e2.jpg)
園芸種みたいに、大玉もないし、華やかな色のバリエーションもない。
だが、山の中で見る青の単色がは、実に良いのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/7f/0963f19bf20dbbebc480e001edcfe57c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/be/b9f7c10bbbe2945a774c9c87f35bab09.jpg)
ずぶ濡れやん。
あ、カッパだから問題ないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/3d/6d81580544667a5c5cd19b8dd229db14.jpg)
正に花道である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/c2/c4363c1abb4b47d90c807fb540d021aa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/9f/344041a3a5ce0ffe87d1ab082022773b.jpg)
山頂は濃いガスに覆われているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d2/d8200ec9997b89876acf8f577e7220f6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/38/fb94a884b0d9d8a32ca2a1ef2d3e8dbd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/c4/75cc1917740b8c6ff733206155d7f803.jpg)
オカトラノオ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/1a/05a3294bfcd215183f2dd981127ca404.jpg)
頂上間近、まさかの園芸種である。
周りは全部山紫陽花だ。
交雑などしないのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/40/43cfe4bc9bc6e384dbd8682c1cb2d324.jpg)
わーい。
山頂はすぐそこだ。
ここまで息を切らせて、大汗掻いて登って来た人に忠告しておく。
ここで、決して後ろを振り返ってはいけない。
何故なら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/91/b77cf6be6349a60a5e87537fee1cc4fe.jpg)
そこには、立派なアスファルト道路が通っているからだ。
ここは一旦、黒子を見る目を持ち、この道路は無かった事にせねばならぬ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/af/052c30610ec1ab72f424c71f3d05b802.jpg)
山頂到着
残念ながら眺望はゼロである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ea/62308849e193af9fe31968a03a440d6c.jpg)
山頂標識の下に置かれていたのは、ウエディングドレスにタキシードのカッパだった。
盛りを過ぎてたとは言え、アジサイブルーを堪能できたし、特にカッパの石には楽しませてもらった。
何十個もの適当な大きさの石を探しだし、それぞれにカッパの絵を描くだけでも、大した労力だったろう。
更に、それを担いで、山頂まで登ってくるのも大変だった筈だ。
心から、労いと感謝の意を表したい。