今の一眼レフを買って、かれこれ10年は経つだろうか。
これまで故障知らずで、その安心感がお気に入りだった。
ところが去年、内蔵フラッシュが突然使えなくなった。
初めての不具合である。
仕方ない。
修理の為にカメラ屋さんへ。
「フラッシュが壊れてね。」
「そうすか。修理に出してみましょうかね。」
「因みにね。」
カウンターには、欲しい機能が付いた同じメーカーの機種のカタログが置いてあった。
私のカメラの数段上のグレードである。
いくらぐらいなのか、何気に聞いてみた。
「お安くできますよ。ただ、どのメーカーにも言える事ですが・・・」
例の半導体不足のあおりで、納期は軒並み未定との事。
「2~3週間で来るかも知れんし、半年経っても来ないかも。」
「マジか。こんな所にも半導体不足の影響か。」
「お値段は、このカメラを下取りさせて貰って、こうなります。」
10万を切る価格を提示する店員。
お買い得というワードに滅法弱い私である。
耳元に悪魔の囁きが聞こえてきた。
(この先、故障も多くなるに決まってるぜ)
(どうせお前のことだ。1年先にゃ買い換えてるぞ)
(それならその修理代、勿体なくはないか?ヒヒヒ)
「買った!」
「毎度ありー。入荷したらお電話しますね。」
あれから2ヶ月とちょっと経った。
カタログを見るのも飽きてきた頃、カメラ屋さんから電話が。
「もしもーし。カメラが入荷しましたよ。」
「カメラが乳化?」
「入荷でさあね。」
「乳菓?」
「入荷!」
(このやりとりは脚色されています)
ワーイ (ノ^^)ノ
半年待ちも覚悟していたのに、思いの外早く届いちゃったよ!
wifiやbluetooth、特殊効果撮影機能 etc
何しろハイテクの塊である。
あらゆる取説を読んだ事がない面倒くさがりの私が、止むなく読んでいる程だ。
こ、これは、、、
フーーー
8割方は使いこなせないと、自信を持って断言しておく。