痛めた左膝は、歩くのには差支えのない程度には、痛みは引いている。
しかし、何かの拍子に『イテテ』となったりするのも事実である。
今度の件で、知り合いの整骨院から針を進められている。
でもねえ。
針は苦手なんだよねえ。
あの、神経を逆なでするような感触が、どうにも好きになれない。
とは言っても、今回ばかりはやって貰うか。
やました整骨院の本院は柳川だが、久留米から近いこちらの三瀦分院にお邪魔した。
現役の頃は、週一回程度はここで揉み解して貰っていたもんだが、リタイヤしてからはとんとご無沙汰である。
ちょいとごめんよ。
「あ、江島さん。院長から聞いてます。」
そうかい。
そんじゃ、好きなようにやってくんな。
一通りのマッサージが済むと、いよいよ、
「うつぶせになってください。針をうちます。」
うひゃー、気持ち悪りーな。
絶対おかしい。
体に針をブスブス刺されたあげく、お金まで払うって。
「今度は仰向けになって下さい。お灸をします。」
え、聞いてないぞ。
分かったよ。こうかい。
熱ーーーーー・・・くないな。
昔のお灸のイメージとは全然違って、これは案外と楽勝であった。
針とお灸が終わる。
治療の前は、押されるとしびれるような痛みが走っていた場所が、
「どうですか、ここを押してみて。」
あれ?
あんまり痛くないね。
へえー
無論、完全に痛みが取れたわけではないが、軽減しているのは確かである。
この後、エアーマッサージや電気治療、ウオーターベッドでさらに揉み解してもらう。
あー、気持ちよかった。
また来るよ。
今度は久留米からランニングで・・・
嘘だ。