道の駅ふかえ本陣に、独りで晩酌して、泊まっていたのは言うまでも無かろう。
翌日の早朝から、雲仙普賢岳に登るためである。
ミヤマキリシマが見頃であるらしい。
前日、雲仙観光課に問い合わせしたところ、
「ええ、ええ、見頃ですとも。今ですよ、今。とっとと、見に来なはれ。」
らしい。
但し、
ミヤマキリシマなどのハイシーズンは、長時間停車となる登山客は、仁田峠ではなく、下の方の池の原園地に停めて欲しいとの事。
おうよ。
合点承知だ!
池の原園地には7時50分頃到着。
8時20分、いよいよ出発だ。
え?
何で30分も駐車場でグズグズしていたかって?
そりゃ、あーた、
8時から、これが始まるではないか。
なっちゃんが、東京で夢への第一歩を踏み出そうとしているのだ。
しょうがないじゃないか。
それにしても、山口智子扮するおでん屋の女将さん・・・
ゴホン
いい加減に朝ドラから離れないと、山に到達できそうもない。
進める。
という訳で、
改めまして、8時20分頃出発である。
30分程ひたすら坂を登ると、
視界にピンクの色彩が飛び込んできた。
仁田峠到着。
おお!
観光課の職員が言う「今が見頃」の言葉に誤りはなかった。
今回のルートは、妙見岳から国見岳を縦走し、ミヤマキリシマを堪能。
その後、鬼人谷口を経て、鳩穴別れ、立岩の峰、霧氷沢を経由して普賢岳を目指す一般的なコースである。
前回、霧氷の時期に登った時は、妙見岳と国見岳には登っていない。
尚更楽しみだ。
と、
言ってる割には、ロープウェイの乗り場にいる。
妙見岳までの登りをスルーしようという、ずる賢い魂胆である。
これでいいのだ。
ロープウェイならではの高度感ってのがあるんだもん。
ゴンドラ越しにパシャリ。
中央に見える山は平成新山。
火砕流の跡が未だに生々しい。
頂上部には噴煙を上げる溶岩ドームが。
山肌に張り付くように点在するミヤマキリシマ。
このアングルは、ロープウェイならではである。
妙見岳駅到着。
わーい。もう着いちゃったよ。
楽チンが一番だ。
さて、今度こそ本当に山登り開始だ。
先ずは妙見岳へ。
前を行くオバサン方から、度々歓声が上がる。
「わー、きれいかー💛」
同感である。
私もこっそり、同じ言葉を小声で呟いたぐらいだから。
妙見神社。
妙見岳山頂である。
噴煙を上げる平成新山。
大迫力だ。
ミヤマキリシマのトンネルが続く。
「わーすごかー💛」
はいはい、異論はございませんが、そろそろお先に行きますよ。
ボケボケであるが、今シーズン初見のドウダンツツジ。
国見岳が眼前に迫ってきた。
山肌を彩るピンク。艶めかしささえ感じるではないか。
ここでもミヤマキリシマ越しに、平成新山溶岩ドームをパシャリ。
国見岳取り付きまで降りて来た。
下から眺めていると、あの岩場を人がよじ登っているのが見える。
まだまだ続くピンクのトンネルを抜けると、
あの岩場に差し掛かる。
よっこらせっと。
足場がしっかりしているので、見た目ほど難しくはない。
難しくはないが、何かの拍子に思いっきり脛を強打。
岩場の途中で、暫く悶絶していた事を白状しておく。
妙見岳方向を振り返る。
最後の鎖かな。
山頂だ。
てことで、お決まりのアングルを、
パシャリ。
続く