キノコの女王ウスキヌガサダケ。
レースのドレスを広げる様は、女王と言うに相応しい。
(↑2021/6/18の画像)
(↑同じく2021/6/18の画像)
6月の声を聞いてから、山アプリを数日おきにチェックするも、
中々、出現情報が上がらず(上がっても、せいぜい1本程度)、ヤキモキしていた。
今週末になりやっと、数本生えている状況がアップされた。
時は来たれり。
「行くぞ。」
城山登山口。
木段をひたすら登る。
丁度、上から降りてくる人とすれ違った。
どんな様子か聞いてみた。
「どうですか。出てましたか?」
「いや、一本もなかですね。昨日は何本か出とったバッテン。」
「ヒョエー!そうですか。」
暫くして、また別の人にも聞いてみた。
返ってきたのは、寸分違わぬ答えだった。
「もしかして、タマゴダケも?」
(↑2021/6/18の画像から)
「ないですな。卵も女王も、綺麗さっぱり、まるっとどこにも、金輪際ありませんや。」
なんてこったい!
土日は機嫌が良かった女王様は、私達が拝謁しに来た月曜日には、何故か、つむじを曲げてお隠れあそばしたらしい。
右に登れば頂上。真っ直ぐ行けば群生地。
諦めきれない私達は、トボトボと群生地へと歩を進めた。
いや、見落としと言う事もある。
もしかして、1本ぐらいはあったり・・・・する筈もなく、
どこまで行っても、無表情な斜面が広がるばかりである。
代わりにアリドオシの実を掲載しておく。
トホホ
頂上へ。
「あ、また蚊ブンブンに刺された!」(家内)
「パチ!俺もヒーフーミー、少なくとも5箇所刺されとる。」(私)
女王様に代わって、私達を歓迎してくれたのは、どうやら、ヤブ蚊だけのようだ。
山頂に到着。
眼下には玄界灘が広がる。
山頂直下に咲くカノコユリ。
この日の城山登山は、見事に空振り。
とは言え、まだ諦めるのは早い。
ウスキヌガサダケの発生時期は長いのだ。
「リベンジするとば、忘れん様にせんといかんな。モグ」(私)
「蚊取り線香も忘れんように。パクリ」(家内)