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Tシャツとサンダルの候

久留米居酒屋紀行 2024

「もしもーし。」


大分の友人からの電話である。

彼の息子(熊本在住)が、私の古巣に車検入庫中だと言う。

ついては、

「息子が車を引き取りに行く日に、俺も合流するけん、あそこに行かない?」


段取りでは、彼の長女(福岡在住)も、後ほどやって来るとの由。

大分、熊本、福岡の人間をも惹きつける磁力を持つ、「あそこ」とは、



久留米の繁華街『文化街』である。

正確に言うなら、文化街にある『かけだおれ』である。

このブログにおいて、ひとつのカテゴリーが作れるほど登場回数の多い、ディープ過ぎる居酒屋だ。



でな訳で文化街である。

かけだおれである。


「こんばんはー。江島だけど。」

「ハーイ。お待ちしておりました。上にどうぞ。」


私達は2階の座敷へと通された。



「ビッシュでーす。」

「きたきた。くー!久しぶり。」



「ダルムでーす。」


この神々しいまでの焦げ具合、しわしわ加減。

過呼吸になりそうだ。

倒れる前に、さっさと食っちまおう。


もぐ


「うまかー」(一同)

このビッシュとダルムに、かけだおれの全てが詰まっている。



いや、もうひとつある。

チロリで燗付けされる前割焼酎だ。

前割の魔法は、安物の焼酎を、実にまろやかな一級品にしてしまう。


「注ぎまーす。」

「おう、盛大に注いでくんな。」



うーん。

注ぎ方だけは、亡くなった親父に及ばないな。

あと1mm、表面張力を盛り上げなきゃ。


そうこうするうち、彼の娘も到着。

改めて乾杯である。


カンパーイ!




酒、料理、そして佇まい。

何から何まで『ザ・昭和』なこの空間に、酔っぱらい達の時間は過ぎていく。

コメント一覧

minou_yamatai
@corgi_yume こちらでも、殆どの店はボトルとポットをテーブルに持ってくるだけで、客がそれぞれの好みで焼酎を割ります。
この店のように前割りを提供する場合、店の比率に従うしかありませんが、確かここは6(焼酎)4(水)だったと思います。
corgi_yume
前割り、調べてみました
まろやかになると(@_@)

私の飲み方ですが
お湯を入れて焼酎注ぎ
混ぜずにいただきます
お湯8焼酎2の割合ですが(^^ゞ

本場九州での
飲み方
興味深いです
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