「ちょっと、英彦山に行って来る。」
家内にそう告げ、早朝家を出た。
英彦山は、去年の紅葉時期以来だから、約半年ぶりである。
今回は正面参道を行く。
クリンソウ。
今回のお目当ての一つだったが、少し遅かったようだ。
一方、ヒコサンヒメシャラは、沢山の蕾が膨らみかけていた。
そのうち何枚かは、清純な花を開かせてくれている。
花弁に一筋のピンクのラインが入るのが特徴で、英彦山固有との事。
参拝者を含め、誰もいない奉幣殿。
こんな事は初めてである。
そんじゃ、そろそろ登るかな。
中津宮通過。
前日の豪雨で、登山道は所々水溜りが。
さすがに、ミツバツツジは終わったようだ。
見上げても、花は一つとして残っていなかった。
関銭跡。
豊臣秀吉から神領を没収された事で、英彦山の財政は逼迫する。
止む無く関銭所を設け、参拝者から銭を徴収するようになったとある。
ニョイスミレ
ヤマゴボウ
行者道通過。
オオヤマレンゲ
まだ数個の蕾が見える程度である。
中岳に登る前に、ちょいと南岳に挨拶を済ませとこうかな。
中岳山頂手前から、南岳方向へ降りていく。
南岳到着。
ここまで誰とも会わず。
中岳との鞍部まで降りたら、再び登り返す。
中岳到着だ。
山頂には二人の先着者が休んでいた。
何となくホッとする。
では、
ちょっと昼には早いが、持参のお握りをば、
ガブリ
美味し!
帰りはどのコースで降りようか。
同じ道を降りるのも何だし、北西尾根は滑りそうだし、南岳にまた登るのも癪だし、
北岳経由豊前坊で降りよっと。
鎖を降り、
ブナ林の尾根を行く。
緩やかな傾斜を登ると、
北岳山頂だ。
そのままズンズンと降りていく。
シオジの森。
豊前坊高住神社到着。
ここからは、自然遊歩道を駐車場まで歩く。
マムシグサ
スキー場。
ここまでくればあと少しである。
来月初めには、オオヤマレンゲやヒメシャラは見頃を迎えそうだ。
どうしようかな。
またその頃登ろうかな。