時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

ソロモンの犬 * 道尾秀介

2010-01-13 10:18:35 | 読了備忘録
内容(「BOOK」データベースより)
幼い友はなぜ、死ななくてはならなかったのか?一文一文から鮮烈な驚きと感動が立ちのぼる傑作ミステリー。

   ~*~*~

「riverside cafe SUN's」という店で雨宿りしていた大学生の秋内静(あきうちせい)。
そこへ同じ大学の友人、友江京也(ともえきょうや)、巻坂(まきさか)ひろ子、羽住智佳(はずみちか)の3名が入ってくる。
秋内は、「一度、ちゃんと話し合うべきなのかもしれない」と切り出す。
「この中に、人殺しがいるのかいないのか」


道尾作品は3冊目なので、騙されないぞーと思いながら、推理し、撒き餌のように散らばる伏線を拾いながら読んだつもりなのですが、結局騙されてしまいました。
え?と思ってページを繰りなおすと、あーっ!これかーと気づき、やられちゃったなーって気分になりました。

毎回、最後まで一気に読ませるところはさすがだなーと思いました。
今まで読んだ道尾さんの作品はどれもトーンが暗いんですが、それでも他の作品を読みたくなるのは、私が道尾さん中毒なのかもしれないです。


今回の作品で一つ気になったのはハチ公が柴犬だとあったこと。
ハチ公は秋田犬じゃなかったかなと思って調べたら、やっぱり秋田犬。
わざと柴犬だと言わせたのか、間違えたのか、それだけ気になりました。


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