MOVIE レビュー

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映画「ワルキューレ」の感想レビューです。

2009年04月13日 | 映画感想 ヤ・ラ・ワ 行
最初この映画の予告編を観た時に「今時ヒトラー映画!?」って思いましたが・・・当時ヒトラー暗殺計画なるものが40数件も起こっていたとは知らなかったので、ちょっと興味をそそられて公開初日に観てしまいました

ヒトラー暗殺計画の史実に基づいた脚本なので、史実ゆえに結果は映画を観る前から失敗すると分かっている訳です。そこで、どのように計画を立てて、敵味方を選別して仲間に引き入れ、準備万端整えたのにどうして失敗したのか!?と言う極秘計画の顛末が見所となるんですが・・・、クーデター計画に加わった人たちの苦悩や恐怖心などハートの部分が深く描かれていないので、実に淡々とスピーディーに事が進んで行って、こちらが敵味方の区別が付く前にあっけなく計画は実行されて失敗に終わります。(苦笑)。

それと、あの歴史上の誰でも知っている”ヒトラー率いるドイツ軍”が全て英語をしゃべっていたのも感情移入し難かったです。これまで私が一度も第二次世界大戦を舞台にした連合軍対ドイツ軍の攻防を描いた戦争映画を見た事がなくて、英語とドイツ語のニュアンスの区別が付かないようなら気にならなかったと思いますが・・・、いつも悪い側に描かれていたドイツ軍が英語を話していたら、その時点でドイツ軍が連合軍に見えてしまって、違和感を感じてちょっと残念でした。

他にも気になったのが、独裁者ヒトラーの野望と狂気が描かれていなかったので拍子抜けな感じでした。誰でもヒトラーとドイツ軍の残虐行為は分かっているので敢えて強調しなかったんでしょうか!?まぁ、この映画で今更残虐行為を強調して描写する必要もないと思いますが、やっぱり、ドイツ軍の内部からヒトラー暗殺を思い立った動機付けとしてヒトラーの狂喜の部分の描写がもう少し有っても良かったかなぁと思いました。

ヒトラーの圧倒的な存在感を見せることなく全体的にパワー不足で、善と悪を際立たせるインパクトのあるエピソードがなかったので、サスペンス色を感じさせない淡々とした内容に思えたんだと思います。内容的には面白いテーマだと思うので、吹き替えで観たら違和感は消えて単純に映画の中に入っていけたかも知れませんわ!?

ワルキューレ
ワルキューレ
ワルキューレ
ワルキューレ
「ワルキューレ」 (3月20日(金)公開)

原題≫「 VALKYRIE 」☆☆上映時間≫ 2時間0分
製作年:製作国≫ 2009年 3月 : アメリカ/ドイツ
監督≫ブライアン・シンガー
出演≫トム・クルーズ / ケネス・ブラナー / ビル・ナイ / トム・ウィルキンソン / カリス・ファン・ハウテン 他

ストーリー≫ 第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材にした戦争サスペンス。ヒトラーの独裁政権に屈する者と世界を変えようとする者、そして両者の裏で陰謀をたくらむ者が、戦争の混乱の中で繰り広げる駆け引きを描く。監督は『スーパーマン リターンズ』などのブライアン・シンガー。【第二次世界大戦下のドイツ。将校・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、祖国の平和のためにヒトラー暗殺計画を思いつく。】(Yahoo!映画より)
来日情報≫トム・クルーズが3月8日に家族3人揃って来日。10日に来日記者会見の後、11日に六本木ヒルズアリーナにてジャパンプレミアを開催。そして12日には、ジェット機を1機チャーターして抽選で選ばれたファンと報道陣と共に大阪までフライト!大阪TOHOシネマズ鳳にてワールドツアーのグランドフィナーレを飾る。
ランキング≫全米興行成績は初登場4位
米Yahoo!ユーザー6段階平均評価 「B」(6117 ratings)
米Yahoo!批評家6段階平均評価 「B-」(11 reviews)



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コメント (12)
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