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映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』#MeToo TVはまだ?

2025年01月16日 | 映画感想 サ 行
映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』90秒予告/2023年 日本公開映画


『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は、2022年に公開されたアメリカの映画で、ハリウッドの大物プロデューサーでありエンタメ界の頂点に君臨する絶対権力者、ハーヴェイ・ワインスタインによる数十年に及ぶ複数女性達への性的暴行事件を暴いたニューヨーク・タイムズの女性記者たちの実話を元に描いています。私はこの映画はアマゾンプライムで観ました。観たのは数年前になるから詳細は余り覚えていないけど、確か被害者目線ではなくジャーナリスト目線で描かれていたと思うので、陰鬱な描写ではなく弱い立場の被害者がどのように沈黙させられていたのか、粘り強く絶対権力者を追い詰めて行く過程が緊迫感を持ってテンポ良く描かれていた印象です。

2024年12月に週刊誌が報道して騒動になっているフジTV幹部らがやってきた事は、もし報道が真実で映画と同じような構図が有るのなら徹底的に浄化して欲しい。画面に映るニコニコ笑顔の裏で心身ともに我慢を強いられている人も中にはいるのかと、どうしても疑心暗鬼になりながらTVを観てしまう。うちはあまり地上波テレビは見ない方だけど、この不愉快極まりない闇の真実は明らかになるのかなあ?ここまで長年にわたりシステムみたいに続いていたという事は中には Win-Win と割り切って、異議を唱えず騒ぐ事もなく応じていた女性アナもいたのかも知れない。今回たまたま裏サイコパスな人間にぶち当たって、暗黙の了解のテレビ業界の闇の接待体質が表面化したって事じゃないの?

フジテレビが過去2004年~2010年に、ゴールデン帯、プライム帯、全日帯の視聴率で首位となり年間視聴率三冠王を7年連続で獲得していた全盛期の頃のフジテレビの女性アナウンサーは、バラエティ番組などのアシスタントで活躍して司会の当時のお笑い界のビッグ3と並び立ち、まるでタレントのような扱いだったと記憶している。彼女達自身もそう言う待遇を楽しんでいたような、古き”悪しき”昭和の軽薄なノリの象徴的な時代へと牽引したTV局だった気がする。その頃の人気女性アナウンサーの年収は2000万円位(大企業の部長以上クラス?)で、数年してフリーに転身したら人気アナだったら3億~5億もの年収を稼いでいたらしい。 Win-Win と割り切る人が居ても不思議ではないわ。

Win-Win システムは長年隠されてきた根深い闇が存在しているのは間違いない。でないと需要と供給のバランスが崩れてシステムが成り立たなくて接待なんて廃れて行くよね。「枕営業」と言う言葉が古くから有ると言う事はお察しですけど。 しかし平成~令和の時代になってもTV業界の界隈では、まだ悪しき慣習から抜けきらずどこでも同じ事をやっているのでは?と勘ぐってしまう。だからどの局も年が明けた最近になって報道し始めたけど、表面的な事しか報道しなくて、これまでの大谷さん報道以上のボリュームで扱わないといけない”事件”でしょ?TV局ってネットや週刊誌の記事をパネルに貼るだけの仕事なの?メディアなのに独自取材放棄?何か隠ぺいしていると思われても仕方ない。

今回の件は幾らトラブルが有った両者の間で示談が成立した事とは言え、同じ職場の仲間が入院までするダメージを受けて果ては退職するに至ったのに、フジ上層部は直後に深刻な性的被害が有った事を把握していながら、その後 1 年半以上もその加害者のタレントを起用し続けた。よく平気な顔して一緒に仕事ができていたなと思うわ。局内で、そう言うセクハラ以上の事が常態化していたと言う証じゃないのかな?この件がリークされていなかったら未だに彼はテレビに出演していたでしょ。新番組も用意されていたとか。野球ファンの私としては、これから彼が何ちゃらキャプテンと言う訳の分からない肩書付のドヤ顔で、WBCやMLBの野球中継に関わらなくなってくれるのは有難い限りですけど。

あの局では女性アナウンサーは Expendables (消耗品)みたいな扱いなんじゃないの?そもそもフジTVの女性アナウンサーの呼び名の後にくっ付けていた”パン”呼びもだけど、「女子アナ」って言う言い方がお飾りっぽくて酷いって前から思っていた。女子って!?「男子アナ」なんて言わないよね?ちなみに、フジTVの〇〇パン呼びアナは、千野志麻アナの「チノパン」、 高島彩アナの「アヤパン」、生野陽子アナの「ショーパン」、加藤綾子アナの「カトパン」など、謎のシリーズ化。最近知ったけど「パン」って韓国語で「部屋」と言う意味らしい。フジTVと言う事でふう~ん納得って思う所が有るけど、あちらに染まりきっていたのね!「徹子の部屋」→「テツコパン」と言う感じ?w


【この映画が作られたきっかけ】Wiki情報
2017年10月5日にニューヨーク・タイムズの記者、ジョディ・カンター(英語版)とミーガン・トゥーイー(英語版)が、2015年3月から性的虐待疑惑のあった映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによる数十年に及ぶセクシャルハラスメントを告発する記事を発表。のちにワインスタイン効果と呼ばれるほどの大反響があり、10日には、2015年10月にワインスタインの名を出さずに問題のセクハラを告発していた女優のアシュレイ・ジャッドら数十名が実名でセクハラを告発、雑誌ザ・ニューヨーカーも10ヶ月に及ぶ被害者への取材記事をウェブ版で発表する。


『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』 (以下の詳細情報はChatGPTより)

キャスト:
メーガン・トゥーイー役: キャリー・マリガン
ジョディ・カンター役: ゾーイ・カザン
レベッカ・コービット役: パトリシア・クラークソン
ディーン・バケット役: アンドレ・ブラウアー
ローラ・マッデン役: サマンサ・モートン
トム・ペルフリー
アダム・シャピロ

ストーリーの詳細:
この映画は、ニューヨーク・タイムズの記者であるメーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが、ハーヴェイ・ワインスタインによる長年にわたる性的暴行とハラスメントの事実を明らかにするための調査を行う過程を描いています。彼女たちは、多くの被害者や関係者への取材を通じて、業界内で隠蔽されてきた真実を公にし、#MeToo運動のきっかけを作りました。

制作の背景:
この映画は、メーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが執筆した同名の書籍『She Said』を原作としています。監督はマリア・シュラーダーが務め、製作総指揮にはブラッド・ピットが参加しています。映画は、ハリウッドにおける権力構造や性的暴行の問題を浮き彫りにし、業界全体に大きな影響を与えました。



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