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映画「フライトプラン」 予告編動画と感想

2006年08月09日 | 映画感想 ハ 行
※追記です。YouTubeの動画のリンクが切れていたので古い古い記事の再投稿です。
Flight Plan Trailer HQ (2005)

ジョディ・フォスター主演の映画「フライトプラン」の公開は2006年1月28日でした。「フライトプラン」は、高度一万メートルを飛ぶ最新鋭旅客機の中の密室サスペンスですが、試写会の段階でちょっとしたトラブルに見舞われました。それは、本物の航空会社の客室乗務員の労働組合が、映画の中での客室乗務員の描かれ方が酷すぎるとして、配給元のディズニーに抗議をして、この映画のボイコットを呼びかける等のクレームが有ったと言う事です。もしかすると、そのクレーム問題が、逆にちょっとした前宣伝になったのでは?

■感想です≫

まず、この映画の予告編などを見て頭に浮かんだのは、あの映画・・・「フォーガットン」です。「パニックルーム」も似ているなぁと思いましたわ!「フォーガットン」と言う映画は、母親だけが子供の存在を信じていて、周りの人間が全てその子供の存在を否定して・・・って言うやつです。「パニックルーム」は、家に押し入ってきた強盗から娘と自身を守る為に戦う母親役でした。この「フライトプラン」は、その二つの映画を合わせた様な映画でした。でも、飛行機の内部構造が見れて別の部分でも楽しめました。

この2本の映画は一見同じような展開ですが、「フォーガットン」と違ってこの「フライトプラン」は、後半もサスペンス色を崩さずにハラハラドキドキ感が有りました。ただ私は、前半のストーリー展開は「フォーガットン」の方が面白かったです。でも全体的なバランスからみたら、「フライトプラン」の方が面白かったように思いました。最初の導入部分を除いては、殆どあの狭い(と言っても最新鋭の巨大旅客機ですが・・・)飛行機の中だけで進行していくストーリーの割には、飽きずに観れたと思います。

ジョディ・フォスターの演技は、最初からテンション高すぎの感じはしましたけど(~_~メ)。テンションが高いと言っても何も声を張り上げて高揚している場面ばかりと言うのではなく、観客に何の説明もない場面から緊張しまくりのジョディ・フォスターの顔ばかりのシーンの連続で、後から思えば「そうだったのか!?」と気付かされるシーンだけど、あまりに唐突な展開が続き、何が起こったのか理解しにくい時系列になっていて、状況の説明不足の場面が多々有りました。まぁ、説明したらサスペンスにならない部分もあるでしょうけど!

その後の展開へと続いて行く流れでも、主人公の家族としての接点の有るシーンが殆どなかったので、最初のシーンは、一体この母子は、何に怯え、何に神経を尖らせているのかがよくわかりませんでした。生前の父親との生活感を何一つ映像で見せていないので親子としてリアルに感じませんでした。ただ父親であり、夫が亡くなったと言う事だけで、あれ程の怯えを見せられると「ん?父親の存在が謎すぎてよく分からん!」って言う感じになって、あの親子に感情移入が出来にくくなっていました。

ストーリーの途中で、同じ飛行機に乗り合わせていたセラピストが、主人公カイルに対して即席でセラピーを行うのですが、人が人を判断する難しさと危うさを感じましたわ。幾らセラピストと言っても人間の深層心理を見極めるなんて初対面では到底無理な話だと思うのですが、いかにもセラピスト然とした、さもありがちな会話の誘導が面白かった反面、専門家と言われる人間の画一的な思い込みによる誤診の恐さも感じました。

そして、自分を取り巻く周りの状況や会話の誘導によって、自らの根底に有る精神のより所が揺らいできて、フッと相手の会話の誘導に乗ってしまう。そして、もしかしたら自分の妄想だったのか!?と内省に向かう。あれって、マインドコントロールに近いものが有りますね。あぁ言うのを、毎日じっくり聞かされて何かに誘導されていたら、自分の信じる物が変わってしまいそうな気がしました。

これ、批評家受けは悪かったみたいですけど、米ボックスオフィスの興収ランキングで、初登場から2週連続1位を獲得しています。米批評サイトの RottenTomatoes の評価を見たら、批評家が37%、観客が48%となっていて、やはり、数字的に見ても評判は悪かったようです。全編を通してのジョディ・フォスターのピリピリ演技にイライラした人が多かったのかな?




「フライトプラン」 2006年1月28日日本公開

原題≫「Flightplan」
上映時間≫ 1時間38分
製作年:製作国≫ 2005年9月 : アメリカ
監督≫ロベルト・シュヴェンケ
出演≫ジョディ・フォスター / ピーター・サースガード / ショーン・ビーン / エリカ・クリステンセン / ケイト・ビーハン / マーリーン・ローストン

ストーリー≫事故死した夫の遺体を故郷のニューヨークに還すため、自身が設計した旅客機に娘のジュリアと共に搭乗した飛行機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)。その機内で、離陸して約3時間後、居眠りをした隙に突如として娘の姿が消えてしまう。父親の死のショックで情緒不安定になっている娘を心配して必死で探すカイルだが、誰一人として娘の行方を知る者はいなかった。それどころか、搭乗記録にジュリアの名前が存在しないと告げられ、娘がそこにいたと言う存在さえも否定されてしまう。孤立無援の中、カイルは娘を捜し求めて奔走する。(Yahoo! 映画より抜粋)

来日情報≫ジョディ・フォスター 1月11日に来日。

ランキング≫全米興行成績は初登場から2週連続1位。


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2 コメント

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レスです。 (ミスト(管理人))
2006-08-11 12:05:05
たおさん、こんにちは。



そうですね、もったいないって感じでしたね。

キャストも良いし、設定も面白そうだったのに、

あまりに、偶然の出来事で話が進みすぎていて、

まず、搭乗する時に、あの親子だけの時間が有りすぎだし(笑)、

幾ら小さい子でも、後から搭乗した乗客の目につかない筈がない。

って、そこから納得できませんでしたからね。

ストレスが有る時に観たら、ストレスが倍増する映画だと思います(笑)。



相互リンク有難うございました。

これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (たお)
2006-08-11 04:58:37
こんばんは!

TBありがとうございます!!

犯人の計画の甘さばかりに目が行ってしまい、あまり楽しめなかった作品ではありました^^;

雰囲気が重厚なだけもったいなかったです。。。

あ、リンクありがとうございます!

こちらでもリンクさせていただきますので、これからもよろしくお願いいたします。

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