うっかり1月もなかばすぎ。はやいはやい
いろいろやっとります。
NHKさんのお仕事で「モディリアーニ」の絵を動かすお仕事をしたのですが、、知らぬ間に放送がおわっていました(;;)しまった。。。がーん
「絵画にはいっていく」ことをテーマにした番組で、毎回いろんな絵画をピックアップして、その絵画に入っていろんな特徴や主題を探っていく内容です。
『座るジャンヌ・エビュテルヌの肖像』
私はモディリアーニのおくさん、ジャンヌを描いたこの絵にはいっていく。という内容を担当させてもらいました。
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アメデオ・モディリアーニ Amadeo Modigliani
20世紀初頭に活動した画家・彫刻家で、パリで制作活動を行った。
芸術家の集うモンパルナスで活躍し、エコール・ド・パリ(パリ派)の画家の一人に数えられる。
1915年頃まではアフリカ、オセアニア、アジア、中世ヨーロッパなどの民族美術に影響を受けた彫刻作品を主に作っていた。しかし、資金不足と粉塵による健康の悪化などの理由により断念せざるを得なかった。しかし、その間に残した一連のスケッチからは、後の作品の特徴であるフォルムの単純化の過程を知ることができる。
絵画の代表作の大部分は1916年から1919年の間に集中して制作されている。モディリアーニの絵画のほとんどは油彩の肖像画であり(風景画はわずか3点)、顔と首が異様に長いプロポーションで目には瞳を描き込まないことが多いなど、特異な表現をとっているが、これは自身の彫刻の影響が指摘されている。なお、初期にはピカソの「青の時代」やポール・セザンヌの影響を受けた絵を制作している。
1917年にはベルト・ヴァイル画廊にて、生前唯一の個展を開催したが、裸婦画を出展したのが元で大騒ぎとなり、一日で裸婦画を撤去する事態となった。同じ年、後に妻となり、裸婦像などの絵画モデルを務めた画学生ジャンヌ・エビュテルヌと知り合っている。彼女を内妻とし、1918年に長女ジャンヌをもうけるも、貧困と持病の肺結核に苦しみ、大量の飲酒、薬物依存などの不摂生(ただし飲酒については肺結核による咳を抑えるためしかたなく飲んでいたと言われる)の末、1920年1月24日に結核性髄膜炎により35歳で没した。彼の二人目の子を妊娠していた妻のジャンヌもアメデオの死の2日後、後を追って自宅から飛び降り自殺した。この時妊娠9ヶ月だったという。ジャンヌの遺族の反対もあり、二人の遺体は10年後になってようやくパリのペール・ラシェーズ墓地に一緒に埋葬された。
モディリアーニの生涯は半ば伝説化しており、映画化もされている。
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彼の作品は、目のたまを描かず(すべてそうではないのですが)首が長い描き方が特徴とされています。前から作品は好きでしたが、このお仕事をきっかけにいろいろと勉強しました。
モディリアーニは最初彫刻を志しますが、彫刻を続けることが健康上ままならなくなり、絵画の方に転向していく。その途中の彼の絵の変化や、悩みは絵ににじみでているようです。ですが、この経験が、彼独自の描き方をつくったのでした。
絵画を動かすというのは、当初「すごく興味深い!」と思いすぐにお仕事をお引き受けしましたが、
はじめてみると、完成された絵(平面上で動かしようのない完成されたものであること)を動かすことへの難しさにぶつかることとなりました。
いろんな迷いもありましたが、ある見方として、映像で絵画にはいってみるという試み。ということに重点をおいて制作をしてみました。(あくまで模写ではなく、新しい絵へのアプローチとしての映像)
このお仕事をしてみて、とても勉強になりました。
絵画から学ぶことは大きいです。
ちょっとした線、おいた色。画面の大きさとものの置き方。すべてでその作家の表現することがつまっています。
すべてがその絵につまっていて、ちょっとした線もむだなものはないのです。
では、映像で伝えることはなんだろう?そんなことをたくさん考えながらつくりました。
絵画をこんな風にしてみたことはなかったので。とてもよい経験になりました。
もうちょっと時間があればよかったのですが、、3週間で11分という短い制作期間だったので、大きく動かすことはできませんでしたが、、
ひとつ。自分の中でよい経験になりました。
ジャンヌの人や、その背景を、モディリアーニが描いた3人を通してみていくという構成。
ジャンヌ、ルニア、ズブロフスキーを中心として描きました。
画家の絵とその生きかたをみることは、とても面白いです。
特にこの時代の画家たちは激動の時代にあり、様々な生き方をしている人ばかりです。栄光を生きているうちの手にいれた人もいれば、死ぬまでだれにも評価されなかった人もいます。
様々な人生の中で、描くことこそが人生となった彼らに尊敬の念を抱かずにはいられません。
そして、そんなバックグラウンドは別として、絵が一枚の絵として何百年たっても色あせない魅力をもっているということは、ほんとうにすごいことです。
長くなりましたが、モディリアーニを通していろいろと考えたよい年末年始でした。
『大きな帽子を被ったジャンヌ・エビュテルヌ』
アメデオ・モディリアーニ作『ルニア・チェホフスカ夫人の肖像』
『ポール・ギヨームの肖像』
『彫刻家ジャンク・リプシッツとその妻』
『マダム・ポンパドゥール』
『モディリアーニ ジャンヌ・エビテルヌ』 (額縁をくぐって物語の中へ・NHK BS-hi)
いろいろやっとります。
NHKさんのお仕事で「モディリアーニ」の絵を動かすお仕事をしたのですが、、知らぬ間に放送がおわっていました(;;)しまった。。。がーん
「絵画にはいっていく」ことをテーマにした番組で、毎回いろんな絵画をピックアップして、その絵画に入っていろんな特徴や主題を探っていく内容です。
『座るジャンヌ・エビュテルヌの肖像』
私はモディリアーニのおくさん、ジャンヌを描いたこの絵にはいっていく。という内容を担当させてもらいました。
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アメデオ・モディリアーニ Amadeo Modigliani
20世紀初頭に活動した画家・彫刻家で、パリで制作活動を行った。
芸術家の集うモンパルナスで活躍し、エコール・ド・パリ(パリ派)の画家の一人に数えられる。
1915年頃まではアフリカ、オセアニア、アジア、中世ヨーロッパなどの民族美術に影響を受けた彫刻作品を主に作っていた。しかし、資金不足と粉塵による健康の悪化などの理由により断念せざるを得なかった。しかし、その間に残した一連のスケッチからは、後の作品の特徴であるフォルムの単純化の過程を知ることができる。
絵画の代表作の大部分は1916年から1919年の間に集中して制作されている。モディリアーニの絵画のほとんどは油彩の肖像画であり(風景画はわずか3点)、顔と首が異様に長いプロポーションで目には瞳を描き込まないことが多いなど、特異な表現をとっているが、これは自身の彫刻の影響が指摘されている。なお、初期にはピカソの「青の時代」やポール・セザンヌの影響を受けた絵を制作している。
1917年にはベルト・ヴァイル画廊にて、生前唯一の個展を開催したが、裸婦画を出展したのが元で大騒ぎとなり、一日で裸婦画を撤去する事態となった。同じ年、後に妻となり、裸婦像などの絵画モデルを務めた画学生ジャンヌ・エビュテルヌと知り合っている。彼女を内妻とし、1918年に長女ジャンヌをもうけるも、貧困と持病の肺結核に苦しみ、大量の飲酒、薬物依存などの不摂生(ただし飲酒については肺結核による咳を抑えるためしかたなく飲んでいたと言われる)の末、1920年1月24日に結核性髄膜炎により35歳で没した。彼の二人目の子を妊娠していた妻のジャンヌもアメデオの死の2日後、後を追って自宅から飛び降り自殺した。この時妊娠9ヶ月だったという。ジャンヌの遺族の反対もあり、二人の遺体は10年後になってようやくパリのペール・ラシェーズ墓地に一緒に埋葬された。
モディリアーニの生涯は半ば伝説化しており、映画化もされている。
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彼の作品は、目のたまを描かず(すべてそうではないのですが)首が長い描き方が特徴とされています。前から作品は好きでしたが、このお仕事をきっかけにいろいろと勉強しました。
モディリアーニは最初彫刻を志しますが、彫刻を続けることが健康上ままならなくなり、絵画の方に転向していく。その途中の彼の絵の変化や、悩みは絵ににじみでているようです。ですが、この経験が、彼独自の描き方をつくったのでした。
絵画を動かすというのは、当初「すごく興味深い!」と思いすぐにお仕事をお引き受けしましたが、
はじめてみると、完成された絵(平面上で動かしようのない完成されたものであること)を動かすことへの難しさにぶつかることとなりました。
いろんな迷いもありましたが、ある見方として、映像で絵画にはいってみるという試み。ということに重点をおいて制作をしてみました。(あくまで模写ではなく、新しい絵へのアプローチとしての映像)
このお仕事をしてみて、とても勉強になりました。
絵画から学ぶことは大きいです。
ちょっとした線、おいた色。画面の大きさとものの置き方。すべてでその作家の表現することがつまっています。
すべてがその絵につまっていて、ちょっとした線もむだなものはないのです。
では、映像で伝えることはなんだろう?そんなことをたくさん考えながらつくりました。
絵画をこんな風にしてみたことはなかったので。とてもよい経験になりました。
もうちょっと時間があればよかったのですが、、3週間で11分という短い制作期間だったので、大きく動かすことはできませんでしたが、、
ひとつ。自分の中でよい経験になりました。
ジャンヌの人や、その背景を、モディリアーニが描いた3人を通してみていくという構成。
ジャンヌ、ルニア、ズブロフスキーを中心として描きました。
画家の絵とその生きかたをみることは、とても面白いです。
特にこの時代の画家たちは激動の時代にあり、様々な生き方をしている人ばかりです。栄光を生きているうちの手にいれた人もいれば、死ぬまでだれにも評価されなかった人もいます。
様々な人生の中で、描くことこそが人生となった彼らに尊敬の念を抱かずにはいられません。
そして、そんなバックグラウンドは別として、絵が一枚の絵として何百年たっても色あせない魅力をもっているということは、ほんとうにすごいことです。
長くなりましたが、モディリアーニを通していろいろと考えたよい年末年始でした。
『大きな帽子を被ったジャンヌ・エビュテルヌ』
アメデオ・モディリアーニ作『ルニア・チェホフスカ夫人の肖像』
『ポール・ギヨームの肖像』
『彫刻家ジャンク・リプシッツとその妻』
『マダム・ポンパドゥール』
『モディリアーニ ジャンヌ・エビテルヌ』 (額縁をくぐって物語の中へ・NHK BS-hi)