藍染■閑話休題②
このイラストは「江戸商売図絵」「彩色江戸物売百姿」など江戸風俗の資料絵の第一人者・三谷数馬の描いた「高荷木綿売り」の図絵。木綿を四角く包んだ荷を、高さ2メートル以上にも積み重ねて背負い、「もめんや もめん」と売り歩いたそうです。一方「古着売り」は、担ぎ棒の前後に古着を何枚も重ね、特に前の荷は高く積み重ね、その上から風呂敷をか撫せていたので、馬の首のようになってしまい「竹馬きれ売り」とも呼ばれたそうです。江戸時代は店(見世)売りより、町々を売り歩く様々な行商人が庶民の暮らしを支えていました。
