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旅行キャンセル、その後・・・

2024-10-22 | 日々のこと
先週末、五島列島への母とわたしたち夫婦の旅行を
キャンセルしました。
過去記事(→「まさかの欠航!」)で

機体のやりくりがつかないという航空会社の事情も、
次々に起きる、わたしの異常(耳、止まらない下痢)も
まるで「旅行に行くな」といわんばかり・・・

本当に、行かなくて良かったんです。

以下、長文で重い内容なので
テキト~にスル~してくださいませ。



昨日、96歳の義父が救急車で運ばれ
隣市の病院に緊急入院しました。

心拍数が150もあり、
心筋梗塞の疑いがあるそうです。

今まで心臓に異常はなく、
病気とは無縁な人だったので
突然でした。




数年前から、
義父は、同い年の義母と共に
近所の「サ高住」で暮らしています。


入居後、ほどなく
「自立」だった義母が、要介護2となると・・・

義父は、ヘルパーさんの力を借りながら、
入浴や車椅子での介助など、
かいがいしく世話をしていました。


ところが、この夏の終わり頃から
急に、あちこちの不調を言い始め、
念のため検査、ただ今、経過観察中です。

同時に、初めて介護申請をすると、
「要介護1」となりました。


年齢も年齢(96歳)なので
ここ数年の疲れが出たのかも・・・



ーーここからは、
ご意見が分かれる難しい問題なので・・・
あくまで「我が家の考え」と、お許し下さいーー


20年ほど前のことです。

私の父は、
パーキンソン病から、晩年の3年間は寝たきり、
「要介護5」でした。

訪問医療こそお願いしたものの
ヘルパーさんは頼まず
母が、自宅介護を続けてくれました。


この時期、わたしも、ずっと実家へ通って
介護を手伝っています。

父の導尿や排泄の処置はもちろん。
摘便は、さすがに母がしてくれました)

基本的には医療従事者にのみ許される、
胃瘻(イロウ 経管栄養)や痰吸引教えてもらい、
母と私で、こなしました。


父は誤嚥性肺炎を起こしては
入退院を繰り返し、
72歳で亡くなっています。

元気だった頃、父は
常々「72歳までは生きたい」と申しており、
満足したのかもしれません。



さて、だんだん父の病状が悪くなった頃、
母と弟の三人で、「延命治療」について話し合い、
これ以上の延命治療はしない」と決めました。

母とわたしは、介護する中で、
父の苦しむ様子を目の当たりにしています。

これからの回復を望めないなら、
父を、これ以上苦しませたくない、と。



父が亡くなった翌年。

わたしが「大病」の告知を受け、
サバイバーになってからは、
私のための「延命拒否」の一筆を持ち歩いています。

わたしも、延命治療はいりません。

もちろん、夫や母にも、その旨は伝えました。

母も、同じように「延命拒否」なので、
一筆書いてあります。


当時、夫の意見は
自分は延命拒否はイヤだし、
親にも徹底的に治療をしてもらう」でした。



それから20年近くの時が流れ・・・

わたしたちも60代に入り、
母も80代半ば、義父母も96歳になっています。


いつしか、夫も
自分も自分の親も延命治療はいらない」と
意見が変わりました。



そんな矢先に、昨日、義父の入院。
突然でした。


電話で、救急車の車中から
救急隊員さんに訊かれます。

「延命治療は、ご希望でよろしいですか?
夫の答えは「いいえ、特に希望しません
「わかりました。そのようにいたします」


救急隊員さんは、さすがです。

義父は、意識がしっかりしているので、
会話の内容を悟られないよう、
受け答えをしておいででした。


これに先立ち、サ高住の医師から
緊急搬送の電話があり、告げられています。

「御年齢が御年齢(96歳)ですから、
万が一の場合の覚悟をなさってください」と。

そして、ここでも延命治療の希望を訊かれ、
夫は「いいえ」と答えてました。



幸い、入院した義父は、意識もしっかりしており、
「食事がまずい」だの「テレビが観たい」だの
言いたい放題です💦

でも、主治医の診断は
心筋梗塞の疑いがあるものの
年齢を考えると治療はできない」とのこと。


延命治療について、
夫は「本人(義父)に確認するつもりはない」と、
きっぱり。


そりゃそうだよね、

義両親は二人とも、病気知らずなうえ、
病人や高齢者(祖父母)から逃げ回ってきただけに、
病気や老いについての認識が全くありません

「自分たちは、いつまでも元気で、
病気も治療をすれば治る」
と思い込んでいる節がありますから・・・

夫の親なので、悪く言いたくないのですが、
サバイバーの私や、寝たきりだった父に対し
義両親から暴言を吐かれていたことは事実。



ただ、さきざき、
夫が、この選択をしたことを
息子として、後悔する日が来るかもしれず・・・

わたしも、しっかりしなければ!



もしも、
予定通り、旅行に出かけていたら・・・

「五島で、病院と電話のやりとりをしたんだね」
「空港から病院に直行だよ」・・・!


やっぱり、あの旅行は、
あきらめて正解でした。


📷 本日の画像は近所の黄色いカラスウリ♫

**************

重い話題に長々と、
おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
吐き出せて、すっきりしました。

読んでいただけて、それだけで、ありがたいので、
コメントは、気になさらないでスルーしてくださいね。

世界中に「優しい風が吹きますように」


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6 コメント

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Unknown (dreamsan_2006)
2024-10-22 10:53:12
ぴあ野さん〜おはようございます☺️

えっ、お義父さまが?😨
驚かれたでしょうね。
意識はしっかりされてるようで、ひとまず安心ですね。

延命治療、難しいですね。
義母は70代で元気な時に自転車から落ちて、頭を打ち、意識は戻りましたが、自分が誰かなのかも分からない状態に。
寝たきりで3年近く過ごしました。
事故の後、救急車で病院に行きましたが、会った医師の最初の言葉が、延命を希望されますか?でした💦
私は何の知識も無かったので、医師がなんて事聞くんだろ😰
治療して欲しいに決まってるじゃない!とその時は思いました。
でも、何日もベッドの上に横たわって、誰が誰だか分からない義母を見て、これで良かったのかな?と思う事もあり。
あの時の医師が聞いた言葉の意味が分かった気がしました。
私も、自分は延命治療はしなくて良いと家族には話しています。

旅行、残念でしたが、キャンセルで良かったですね💦
出かけてたらまた大変でした😰

お義父様が入院されてお忙しいと思います。
ぴあ野さんもお疲れ出ませんように、気をつけてお過ごしくださいね☺️🍀🍀
( chami)
返信する
Unknown (なおとも)
2024-10-22 12:11:17
ぴあ野さん こんにちは!

体調不良の時にご心配でお疲れになられた事と思います。欠航のお話を拝読した時に、これも何かの啓示かもとふと思いましたが、旅先で報を受けなくて何よりでした。
私はもう随分前から延命処置を希望しないと言っています。口だけではと、文書にしてくれる団体もあるので手続きしようと思っています。義両親様とは色々おありだったのはブログで拝察していましたが、身体の弱った時にこれはお辛かったと思います。それでも、きちんと義務は果たされ、ご立派だと思います。慌ただしい毎日、くれぐれもご自愛下さいませ。「物言わぬは腹ふくるるわざなり」
ここでガス抜きして下さいね。なおとも
返信する
dreamsan_2006さま (ぴあ野)
2024-10-22 16:13:19
chamiさん、長文のコメントをどうもありがとうございます。
実は、アップしたものの、皆さんがどんな風にとられるか、
とっても心配していたんです。
chamiさんのコメントを頂戴して、ほっとしました。
本当にどうもありがとうございます。

おかあさまのお話、以前伺いましたが・・・
まだ70代で突然の事故・・・
皆さん、驚かれたでしょう、お大変でしたね。

そしてやっぱり、訊かれますよね、chamiさんのお答えも当然。
でも、その後いろいろわかっていくと・・・
本当に難しい問題、きっと正解はありませんよね。
それだけに自分はどうしたいか、
周りに伝えるコトって大事ですよね。
わたしは延命よりも、できるだけ苦しまずに済むような処置をお願いしたいです。
義父母や母にも、苦しんで欲しくないですし・・・

義父の入院は、今回は無事に帰れると思っています。
ただ年齢が年齢なので、だんだんに弱っていくのは本人が受け入れないと・・・
(全然、わからない爺様なんです・・・💦)

どんよりした天気になりました。
chamiさん、明日も穏やかにお過ごし下さいね❣
返信する
なおともさま (ぴあ野)
2024-10-22 16:24:07
なおともさん、コメントをどうもありがとうございます。
今日の記事は、皆さんのご反応が気になっていたので、
あたたかなコメントにほっとしました。
本当にありがとうございます。

年齢にかかわらず、自分の意思をはっきりさせておくことが必要な時代ですよね。
なおともさんのお考えも、良いと思います!

義父母は良い人なのですが、なんせ病気をしたことがないし、
お恥ずかしいことに、祖父母の介護問題など面倒なことからは
全て素知らぬ顔を通してきてしまいました。
だから弱者の気持ちがわからず、冷たいことを平気で言っちゃうんですよね・・・

物言わぬは腹ふくるるわざなり・・・兼行法師の言うとおり、
ここでガス抜きさせてもらいます。
どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。
返信する
Unknown (あっこちゃん)
2024-10-24 00:01:02
まぁ、義父様、大変でしたね。
救急車で運ばれるって本当にドキドキしますものね。大事には至らなかったご様子で本当に良かったです。
でもご高齢なのでどうぞご注意されますように。
サ高住でしっかりとケアしていただけるので少しは安心ですね。
それにしても航空機が欠航でご旅行に出られてなくて
残念ですが 幸いと考えると 気持ちが修まりますね。
『延命治療はしない』という意思を聴いていても
いざ その決断を実行するときには 大きな迷いの気持ちが胸をかすります。
でも最後は本人の意思を心から尊重しなければなりませんでした。
ぴあ野さんもどうぞご自愛くださいませ。
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あっこちゃんさま (ぴあ野)
2024-10-28 07:03:16
あっこちゃん、体調を崩していたので
コメントご返信が遅くなり申し訳ございません。
疲れが出たのだと思いますが、自分でも驚くほど、
リンパ浮腫の発症以来、心身が弱ってしまったようです。

義父は96歳という年齢にもかかわらず、今まで元気でいられたので・・・
息子である夫も、淡々としつつ、覚悟はしているようです。
わたしも体調がよくないので、夫は内憂外患状態?
気の毒でなりません。
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