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おはようございます。
本日は、最近の読書の話に、どうぞ、おつきあいくださいませ。
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まず、嬉しいことに、図書館で予約した本の順番がまわってきました!
阿部智里『追憶の烏』(文藝春秋)。
八咫烏シリーズの最新刊です。
ものすごい予約数でしたが、ついに、ついに!
前作はキャラクターの状況が一変、頭の中が疑問符だらけだったので、
次作を待ちわびていました。
近々、借りてくる予定です♫
ついで、読んだ本は・・・
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クリス・ヴィック『少女と少年と海の物語』(東京創元社)。
カーネギー賞(英国の児童文学賞)候補だったそうで・・・
コレが逃したのなら、受賞作はどれだけ素晴らしいのだろうと、
調べたほど、読み応えがありました。
(受賞作は邦訳が出ていないようです)
ーー嵐に巻き込まれ遭難したヨット初心者の英国少年と、
わけありげなベルベル人の少女が、偶然出会い、共に漂流、
そして・・・という物語。
迫真の筆致で描かれる、過酷な状況で、少年が欲したのは、
少女の物語でした。
最初は、小馬鹿にしていたのに・・・
そうなんだよ、少年!
物語のチカラは偉大なんだよ!!
現代版漂流記は、「ロビンソン・クルーソー」や「十五少年漂流記」の
冒険譚とは違い、苦さが残ります。
それは、アフリカの民族事情やジェンダーなど、
昨今の問題意識が織り込まれているからで・・・
(あまり書くと、ネタバレになってしまうので、もどかしい!)
それでも、若者達の未来を信じられるところが、YA文学の素晴らしさ!
最後の一文は、涙、涙でした。
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一方、年齢を重ねることも、良いかも・・・と
思わせてくれたのが、山崎光夫『鷗外青春診療録控~千住に吹く風』
(中央公論社)。
森鷗外が、「舞姫」のドイツ留学以前、
父親の診療所を手伝っていた頃を描いた短編集です。
鷗外・林太郎の周囲の人々やエピソードも丹念に描かれ、
もちろん、津和野も登場!(津和野の旅→「銘菓と旅の記憶」)
知っているエピソードが出てくるとと、ニンマリです。
でも、まさかの「千葉さな」が出てきたときは泣きました。
(千葉さなは、坂本龍馬の許婚者で・・・考えただけで涙)
作中、とりわけ、惹かれたのは、父の静男!
町医者としての矜持に富み、穏やかに、分け隔てなく患者を診る・・
林太郎も、父の仕事ぶりを目の当たりにすることで、成長します。
静男のように、年齢を重ね、モロモロを越えて、仕事や趣味に生きる・・・
こんな風になれるのなら、年をとることも楽しみだなぁ、
そう思わせてくれました。
作者・山崎光夫氏は、初めて読む作家さん。
調べてみたら大ベテランでした!
医療ものが多いそうで、本作も大塚製薬の関連誌に連載なのだとか。
納得です!
早くも、続巻が待たれます♫
目をかばい、かばいしながらも、本を読むのは止められません。
そして、読むと、ついつい、どなたかにおしゃべりしたくなる・・・
それが、この場でございます・・・w
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。