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サティは摩訶不思議♫

2021-07-17 | おとなのピアノ
おはようございます。
本日はピアノについてのおしゃべり、
どうぞ、おつきあいくださいませ。


ただいま、エリック・サティの「グノシエンヌ 第1番」を弾いています。

サティといえば、フィギュアスケートの坂本花織選手が
2018年のシーズンに使った「ジムノペディ 第1番」が
よく知られているかも知れません。

「グノシエンヌ」も映画やドラマなどで、よく使われています。
わたしはオダギリジョーさん主演の「熱海の捜査官」(テレ朝 2010) が
印象的で、今でもシーンが浮かんでくるようです。

とにかく、あやしげな場面にぴったりの、摩訶不思議な雰囲気の曲で・・・
「グノシエンヌ」で検索しようとしたら「気持ち悪い」も
候補に出てきましたw

かくいう私も、当初、タイトルがわからず、
「ピアノ 不思議な曲」で検索して、知った次第です。


楽譜を見れば・・・

あらまっ!
拍子記号ないじゃん!(🎼の後にある、2/4や6/8などがない)
小節の区切りがないじゃん!




エリック・サティ(1866-1925)は、
フランスの作曲家・ピアニスト。

13歳でコンセルヴァトワール(パリ音楽院)に入学するも、嫌気がさして、
ノートルダム寺院で、ギリシア文化や中世のグレゴリオ聖歌を
調べることに没頭・・・

結局、学校をやめ、モンマルトルの文学酒場でピアノを
弾くようになって・・・

この頃のあだ名「貧乏氏」のまま、「青年作曲家の実験精神」を
持ち続け、生涯を終えました。


(ピカソが描いた、サティ!豊かな交友関係がうかがえます)


「グノシエンヌ」を練習するにあたり、先生からのご指示は
「指が鍵盤に吸い付いちゃったのかというくらい粘っこく弾きましょう」
とのこと。

もう思い切り、ねっとりと弾いています!
文学酒場「黒猫」をイメージして・・・

「黒猫」は、コンセルヴァトワールをやめたサティが
ピアニストのアルバイトをしていた文学酒場。
たばこの煙やアルコール、女性の嬌声が詰まっていたことでしょう。

そんなところに行ったことはないけれど・・・w
思い切り、けだるい気分で弾いています。

先日は、レッスン中に、妄想の世界に入り込みすぎて
楽譜のどこを弾いているのかわからなくなってしまいました!

にもかかわらず、先生からは「深い音が出るようになりましたね~」と
お褒めの言葉を頂戴しています。

第3ペダルを使うと、もっと深みが出ると、先生がおっしゃっていました。
けれど、おっしゃる第3ペダルは、グランドピアノにしか付いていません。
我が家はアップライトピアノなので、ペダルの効果が違うんです。

・・・ということで、「グノシエンヌ第1番」の
レッスンは、これにて終了。

ただいま、次回のレッスンに向け、新しい曲の音を拾い始めたところです。
(挫折するかも知れないので、この曲については、またあらためて)



で、サティの曲って、どんななの!?
ごもっともです。

残念ながら、皆様にお聴かせするほどのチカラがございませんので
ご参考までに、「ピティナ・ピアノ曲事典」の演奏を貼っておきますね。


本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

◆参考・引用:秋山邦晴「エリック・サティ その生涯についてのノート」
『サティピアノ作品集 第1巻』全音楽譜出版社

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