アジアの人々の相互理解と歴史認識の共有を願って働きながら、2003年に癌に倒れられた古厩忠夫元新潟大教授の蔵書目録が出来てきた。古厩さんは、私がたいそうお世話になった上海史研究会の年長の仲間だ。上海史だけでなく、新潟史を基盤とした「裏日本」や環日本海の歴史、日中戦争史などに、実証と研究の組織化の両面で大きな仕事をし、晩年は癌と闘いながら、アジア各国間での歴史認識の共有をめざして精力的な活動を続けられるとともに、留学生や女性などの後進の研究者の育成に尽くされた。私がなんとか研究者になれたのも、古厩さんのおかげだ。
この『古厩忠夫文庫目録』は、主として新潟大学に「古厩文庫」として所蔵されている、古厩さんが集められた蔵書目録である。近年、中国側から日中間の歴史認識共有のために牽引車となって働いてこられた古厩さんの旧友の歩平先生(中国社会科学院近代史研究所研究員・前所長、中日歴史共同研究中国側座長)が思いのこもった序を載せられている。多くの人に読んでもらうことを願って書かれた文章だと思うので、長くなるがここに写真を掲げる。ちょっと読みにくいかもしれないけれど、拡大すれば読めるはずなので、よかったらご覧ください。これを読みながら、今の日中関係の中で古厩さんが生きておられたら、とさまざまに考え、自分の仕事をしようという思いを新たにした。
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