私たちの中国ジェンダー史共同研究(東洋文庫現代中国研究資料室ジェンダー資料研究班)と、東京外国語大学現代インド研究センター(FINDAS)との共催で、「少子化と家族の比較―中国とインドの比較―」研究会を開催し、インド専門家の押川文子先生と一緒に報告した。
押川先生の報告は、インドの出生率の地域比較のデータを示し、地域ごとに特徴ある類型を指摘して、どうしてそれぞれに地域の家族がそのような選択を行うかを考察する、というものでたいへんエキサイティングで面白かった。私は中国の、計画出産-「一人っ子政策」の歴史と現状、政策の下での女性たちのしたたかな対応の中で、中国の家族のあり方が変わってきた状況を話した。
アジアのジェンダー構造の比較研究が必要だ、とはこのところずっと言っていたのだけれど、こういう議論は本当に面白い。これからどんどん進めていきたい。