今度間借りしているお家の庭には、「生きている化石」と呼ばれるメタセコイアの樹がある。写真の手前の紅葉している樹がそうだ。
これはもう絶滅したと思われていた種が、1945年に中国で現存しているのが発見されて、その種を生物学者であるこの家の亡き主人が入手し、スタンフォードの学長公邸に一本、Palo Altoの中心の郵便局の横に一本、この庭に一本、もう一本どこか(忘れた)に植えたもの。この庭の樹は、この家を建てた時に苗を植えたてもう40年になるそうで、その間にこれだけ成長した。
後ろに見える(隣家の庭の)常緑樹はセコイアの樹。これは世界一高くなる樹で、この近辺の西海岸に多い。両方ともRedwoodと呼ばれるからややこしい。夏の間は、両方とも緑なのでますます見分けがつかないが、今の時期は一目瞭然。紅葉している方がメタセコイア。
ちなみにもうひとつ、ジャイアントセコイアと呼ばれるセコイアデンドロンというのもあって、これは世界一体積が大きくなる樹で、先日ヨセミテ国立公園のマリポサグローブで見たのは、樹齢2000年以上の巨木だ(大きくなるには時間がかかる。シエラネバダの山中にしか、巨大なのは残っていないとか)。
自身も生物学を学んだ生物学教授夫人のマージェリーに、このあたりの動植物についていろいろ教えてもらっている。
(ヨセミテ公園のジャイアントセコイア)