よしなしそこはか

心に映り行く由なし事をそこはかとなく書き作れば
高血圧、上腸間膜動脈解離との付き合い方を記します。釣り情報もね!

上腸間膜動脈解離 ~男性更年期~

2016-12-25 15:34:48 | 健康
正式な病名は「加齢性男性性機能低下症候群(LOH)」といいます。

この症状は泌尿器科が管轄となり、私の旧友の医師に相談し、血液検査でホルモン状況を確認することで診断されました。

男性ホルモンは年齢とともに緩やかに低下していき、身体もその量的な減少に時間をかけて慣れていくものですが、今回上腸間膜動脈解離そのものか、絶飲食による治療の副作用かが原因となり、体力低下が急激に発生、これに伴ってホルモン量も急激に減少し発症に至ったのではないか、という推察でした。

確かに血液検査の結果、指標なる血中遊離型テストステロン値が8.5pg/ml未満であることが分かり、アンドロゲン補充療法(ART)に従って二週間に1回、筋肉注射で補充投与する治療を8月末から始めました。
確かに投与翌日から倦怠感が薄れ、夜もよく眠れるような実感があります。

男性更年期の症状は様々ですが、私の場合は睡眠障害、抑鬱状態、強い疲労感となって現れました。


結果として8月下旬から通常勤務が難しくなり、9月から10月末まで休職期間をいただくこととしました。

この2か月間はホルモン投与と体調のチューニングに集中して、2週間ごとに変化する体力・気力に傾向性があるかどうか、五十肩の痛みや可動範囲と相関関係があるかについて注視しながら過ごしていました。

10月末には復職に十分な体力回復が完了したと診断されて、一旦11月初めに再度職場復帰を果たすことになりますが、復帰したその週 アメリカ人上司との電話会議があり、休職期間2ヶ月間の進捗が遅延していることについて責任追及されるような場面があり、これを原因として血圧の上昇と不整脈を生じたことから11月中旬から再び休職期間をいただくこととしました。
(休んでいる間に進捗するはずがない。体調へのいたわりもなく理不尽さに呆然とした。)

どのような勤務内容であったとしても、一番の優先順位は「動脈解離を引き起こす血圧上昇を避けること」です。
動脈解離が再発した場合、解離箇所は血管壁が薄くなっているので動脈瘤化する恐れが非常に高い点を循環器内科の主治医から聞きました。

死と隣り合わせで果たさなければいけないとは、、、


この出来事から「そもそも自分のストレスの種は何なのか」「自分が得意とする特性は何か」という根本原因の追及に関心が移り始めました。
ここで出会ったのが「ストレングス・リーダーシップ」という考え方でした。


~つづく


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上腸間膜動脈解離 ~復職そして五十肩~

2016-12-25 14:57:38 | 健康
4月19日に退院をしてから4月中は復調を目指してお休みをいただき、ゴールデンウィークが明けた5月9日から職場に復帰することとしました。

気力は戻っていたものの、ことのほか通勤で消耗する体力が負担となり、会社の産業医との面談で月火水曜日は通常通り勤務、木金曜日は在宅勤務を許可していただきました。
また残業や取引先への外出は当面行わないことで合意していただき、徐々にリハビリを行いながら職場復帰できると考えておりました。


会社では社長はじめ同僚の皆さんが暖かく迎えてくださり、決して無理をしないようにといたわる言葉をかけてくださいました。
とはいうものの「原因の考察」で前述したように人員削減のプログラムが実施された3月以降、3名の同僚が職を離れており、日々処理を行わなければいけない業務は4倍に膨れ上がっている状況です。
また残業禁止とは言うものの直属の上司であったシンガポール人は入院中に転職してしまっており、上司はNorth Carolina在勤のアメリカ人となってしまい深夜時間帯の電話会議は避けることができなくなっていました。

これではリハビリどころではありません。

また6月には予定通りアメリカ人上司が来日し、日本のビジネスパートナーを訪問して、Partner Programに沿った会社方針を説明し、ご要望事項をうかがわなければいけないイベントも開催することにもなりました。

急激に現実の勤務内容に引き戻される中、左肩の可動範囲が狭くなり水平以上に上げようとすると激痛が起こる、通称「五十肩」肩関節周囲炎を発症していることに気づきます。

当初は整骨院でマッサージや鍼治療を試みたが納得のいく診療費ではなく、なかなか快方に向かわなかったので整形外科に通院し理学療法士にリハビリ方法を教示いただく方針に切り替えました。
対症療法的なマッサージや低周波治療器の使用ではなく、生活の中で意識してストレッチを行い徐々に肩周辺の血流をよくして、筋力を復活させる方法を中期的な視点で指導いただくことができました。


五十肩はこうして方針が決まり、徐々にではあるが入浴時に背中を擦る動作や、釣りに出かけてキャスティングする動作にも不安を感じなくなり始めていましたが、7月ころから身体の倦怠感が強まり、毎日通勤することが困難になってしまっていました。

友人の医師に相談し、五十肩の治療目的で「二朮湯」と体力回復の目的で「補中益気湯」を処方してもらい、毎食後服用するようにしました。
しかしながら気力が欠乏する感覚は拭い去ることができず、8月にはさらに強力に体力回復するため「十全大補湯」に切り替えましたが、これでも改善が見られません。

微熱が続き嘔吐感と関節痛が続く状況に悩まされ、毎日通勤することが困難になっていきました。


そんな時つけっぱなしにしていたテレビで男性更年期に関する内容が放送されていました。

~つづく


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上腸間膜動脈解離 ~一般病棟へ~

2016-12-25 13:30:13 | 健康
一週間の集中治療室での看護を終えて、一般病棟への移動が許可されました。

血液検査、造影CT検査の結果、入院時の緊急性のある状況は脱し、ICU4日目からは氷を頬張って口から水を飲むことを許され、その翌日からは全粥、半量ながら制限食が許可されていました。

最初の食事では形あるものを味わうことの喜びと回復している実感から、食事中涙が止まりません。
大げさではなく、死ななくて良かったと実感しました。

4月8日朝、一般病棟への移動のため、尿道に挿入していたバルーンを一思いに男性の看護師さんに引き抜いてもらい、皆さんにお礼と挨拶をしてベッドに乗って循環器内科病棟に移動しました。
4人部屋の病室内では眼下には桜の花が良く見える窓際の快適な場所。

既に食事を始めて2日目となっていたので便意があり、初めて病室内カーテン越しにポータブルトイレで用を足しましたが、何とも落ち着かず他の患者さんへの臭いの配慮が気になって嫌な初体験となりました。

思い返してみれば幼児期に高熱の結果発症した腎盂炎で入院した以来の病室であり、すぐ隣に患者さんの息遣いや生活音がある環境というのも不思議な空間ではありました。

お隣さんは八百屋さんの仲買人を長くされていたらしく、起床が決まって午前四時。
しかも朝一番に大好きなカラオケのレパートリーをカセットオーディオでスピーカーから流す習慣があったようです。
「イヨマンテの夜」が毎朝四時に結構な音量で再生されるのにはたまらず看護師さんに注意を促してもらう場面もありました。

これ以外は快適な入院生活であり、徐々に食事も普通食、全量になっていき、病室外への歩行も慣れてデイルームでのテレビの視聴も日課となっていきました。
夕食時間帯には家内がほぼ毎日お見舞いに来てくれて、途中のマーケットで仕入れたお弁当を持ち寄り、二人で晩御飯を食べました。
やはりおしゃべりしながらの団らんは幸せを感じる時間でありました。


幾日か経った4月14日、熊本県地方で震度7の巨大地震が発生しました。
熊本には私も家内も親戚が多数居住しており、安否が気がかりで何とかして連絡を取る手段がないか模索していたところ、なんとFacebookのメッセンジャーで最初に全員の無事を知ることができました。
固定・携帯電話は回線集中で輻輳していて、Internetプロトコルの方が安否連絡には相応しいのですね。

家屋、周辺道路の被害は幸い軽微でケガをした人も周囲にはいないとのこと。
ただし家屋の中で被災したので夜はクルマの中でなければ安心して就寝できないと話していました。
心の安定までは長い時間がかかるとおもいます。


この入院期間中、精神安定剤として服用していた「デパケン」は点滴投与することができず、また入院環境では不要と考えられていたので飲まずに過ごすことができました。
この薬は前々から可能ならば服用を停止したいと考えていたので、副産物として手放すことができてこの点は成果だったと思います。

継続服用していた薬をご紹介します。一日一回の服用です。

アムロジピンOD錠5mg : 高血圧症治療薬
ミカルディス錠40mg : 高血圧症治療薬
バイアスピリン錠100mg : 抗血小板薬、非凝固剤
タケキャブ錠20mg : バイアスピリン投与における胃・十二指腸保護

朝食後上記4種類を服用することにより、血圧を110/75程度に安定させることができました。
退院後も同様な処方で服用しています。

グッドミン錠0.25mg : 睡眠導入剤(就寝時)
エチゾラム錠0.5mg : 抗不安薬、睡眠導入剤(就寝時)

こちらは就寝前に服用しています。
ゆくゆくはこれらに頼らず自力で睡眠できるようにしたいと考えています。
(ここからマインドフルネス瞑想の習得へとつながっていきます。ご紹介は後ほど、、、)


引き続きデイルームでは熊本地震関連の報道が流しっぱなしとなっていました。
追って本震が発生したとのこと。しばらくの間は気が抜けない安心できない状況です。

徐々に体力の回復も自覚できるようになり、同じフロアの別病棟まで一日3000歩を目標に歩行の練習を行いました。
また主治医からシャワー入浴を許可いただき、二週間ぶりに洗髪をした時には生き返る思いでした。
すっかり髪も伸びて、顔は体重の減少(入院時マイナス8kg)で仙人のような形相とでも言いましょうか。

そして主治医から3度目の造影CT検査の結果と継続的な血液検査の結果から、解離箇所の寛解が見られることの説明を受け、4月19日に退院できることが告げられました。
緊急入院時に予定された「三週間の入院」のとおり、ちょうど三週間で退院の日を迎えられることとなりました。

家内に入院費用の精算をお願いし、循環器内科病棟の看護師さんにご挨拶をして、ICUで特にお世話になった看護師さんにもお礼を述べて病室を後にしました。
すでに病院食も全量の普通食を食べてはいましたが、病院を出る前に食堂で食べた「生姜焼定食」に塩分を非常に感じて、日常に戻れる喜びを感じたことを覚えています。

自宅までは路線バスで30分程度で帰ることができますが、この30分間の揺れと振動が非常に身体に堪えました。。
こうして三週間ぶりに我が家に帰ってくることができました。

~つづく


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