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最中日記

肩こりのドラム、最中のブログ

鉄工所の夕日

2008年01月07日 | 喪中的曲解説
この曲は鬼ババ制作に合わせて作った唯一の新曲です。
完成もギリギリでありました。

前半に極力シンプルなコード進行をして、
後半は繰り返しのない展開を作るというのがテーマでありました。

歌詞においては、
「頼まれても鉄くずを出さない」とか、
「作業中昼飯は食べない」とか、
一見、額に汗して働く労働者で、
もの凄くこだわりを持った職人気質な人の歌に思えるのですが、

その実、
「一体いつまでこうして鉄を削る?」と、
実際には何もわからずに作業していることが発覚し、
その上、
「気付けば俺は鉄くずを削っていた」と、
度を通り越して相当ダメなやつであることがわかります。

にも関わらず、
夕日に照らされて、
さもいい汗流して良く働いたかのような雰囲気だけをかもし出します。

そんな彼らを、
溶鉱炉は「心なしか優しげに」「男達の背中を」見送っていたという、それっぽさ。
実際は鉄くずを削ってしまうようなやつらにも関わらず。
何にもわかってねえ!

そういった全ての矛盾を一切考えないまま、
強引なまでのカタルシスをもって曲は終了します。

短い曲ながらも、濃い肩こり節が詰め込まれており、
この曲が好きという人は、重度の肩こりマニアであると言っていいでしょう。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL

Mr. ALL A

2007年12月18日 | 喪中的曲解説
この曲はシンプルなパンクナンバーを作るつもりで作曲しました。
当初はメロコアっぽいアレンジを想定していましたが、
力士がリズムをとれないのでやめました。

歌詞に出てくる「ALL A」というのは、

ALL A

オール エー

オール ええ

つまり、

全部ええ(良い)

ということです。

肩こりは基本的にみんなイエスマンなので、
すぐに「全部えーよ」「なんでもえーよ」「オールA」
などと返事をすることに由来します。

歌詞では晩飯が水だとしてもAと言える位の、
物事にこだわりのない男のことを歌っています。
そこまで行くと逆にポリシーがあるようにすら感じてしまいます。

「うなずくぞ!」
「うん!」
という掛け合いのコーラスがあるんですが、
「うん」は思い切り口を閉じるため非常に発声しにくく、
声量もかなり小さくなっております。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL

over walk

2007年12月03日 | 喪中的曲解説
久々に曲解説であります。

over walkはレトロっぽい感じをイメージして作った曲です。
アルバム中、唯一ゲストミュージシャン赤尾氏によるピアノが入っています。

歩き過ぎると靴に穴が開くとの歌詞の通り(?)、
進みすぎた文明への警鐘を鳴らしています。

実際、この曲を作っていたときに、
力士の靴底の真ん中には穴が開いていました。
僕はカカトの部分でなくて、
ど真ん中に穴が開くというのを初めて見ました。
どのような歩き方をすればそんなとこに穴が開くのか謎です。

アルバムレコーディング時には、
メンバー内からあまり人気がなくてお蔵入りとの説まで流れましたが、
僕の強力なプッシュにより録音されました。

力士のウィスパーボイスによるコーラスは、
ヘッドホンで聴くとステレオ効果でだんだん離れて行くという気味の悪さ。
細かいところに妙にこだわった曲であります。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL

それでも私は愛してる

2007年03月19日 | 喪中的曲解説
愛するがゆえの憎しみを歌った曲。

作曲のテーマとしてはSLY & THE FAMILY STONEのような
ソウルフルなファンクを目指して作ったのだが、
やはりおかしな方向へ。
「ぼんぼぼぼぼぼぼぼ」という低音コーラスは唯一その名残である。

歌詞においては、
「私は愛してる、私は絶対愛してる」
と自らの気持ちを再発見してみたり、
「私を憎んでる、私を絶対憎んでる」
と肥大しすぎた自我により被害妄想を抱いたりしている。

サビにおけるボーカルのフレーズは
「キーッ!!」という絶叫。
この叫び声にはやり場のない想いが込められており、
ライブ時には愛憎の強さゆえに、
力士は叫び声と共に卒倒してしまうこともある。

ちなみに肩こりのステッカーに書かれている歌詞はこの曲のもの。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL

sorry NO!

2007年02月22日 | 喪中的曲解説
シンプルかつファストなパンクナンバー。とにかく速い。

現時点の肩こり最速にして、最短。
3番まであるのに25秒しかないという短さ。
作成時のテーマとしても「とにかく速く」であった。

歌詞としても「絶対謝らない」という偏屈なまでの真っ直ぐさ。
人を殴っても、人間違いでも謝らないというスタンスは、
外交関係の官僚やら政治家に必要となってくるかもしれない。

曲の最後の「わきゃきゃきゃきゃー!」という絶叫の意味は不明。

収録アルバム
 ・鬼ババGO TO HELL

カナダへGO!

2007年02月07日 | 喪中的曲解説
平和と憎しみが同居する曲。
妙な人気がある。

初めはファンクとノイズを合わせた曲をイメージして作ったが、
実際、ノイズミュージックを聴く気になれず、
未だによくわかっていなかったりする。

デモバージョンではリズムマシンでドラムを入れていて、
あまりに早過ぎて実際の演奏は不可能だと思っていたが、
やってみたらなんとかなり、今日へと至る。

ライブによって叩き上げられて来た曲で、
日によってアレンジも違ったりする。
曲の終わりに良心の呵責から懺悔するバージョンもある。

曲の中の穏やかな部分ではピースフルすぎるあまり、
歌詞が歌えないほど力士スマイルがこぼれることも。
激しい部分の罵倒や懺悔部分はアドリブによって叫ばれている。

この曲のダンスは喪中による振り付け。
マイケルジャクソンの真似をするグッチ裕三に感銘を受けてのこと。
ちなみに、最近某カラオケ店のCMでも
グッチさんがそのダンスを披露していた。

レッドマタドール

2007年01月30日 | 喪中的曲解説
肩こりマニアからとても人気の高い曲。
なぜか特に岡山県民からの人気が高い。

一見、闘牛士ゴンザレスの雄々しい歌だが、
実際、ゴンザレスは全くいいとこなしで、
あげくの果てには牛の角が刺さって弱音を吐く始末。
全然ダメな男の歌である。
その一方、「牛は牛で」と対決者の意識が
似ているようで違うベクトルに向かって放出されている。

喪中が泥沼楽団にはまっていた影響から、
フラメンコをやりたいと思ってできた曲。
カスタネットを叩くのが特徴的だが、
ライブの時には持って来るのを忘れていて、
スティックを叩いて代用することもしばしば。

力士はライブ中にマタドールのような謎のアクションを魅せる。

こぼれ話。
鬼ババ制作時には、系統の似た「絶対感電死」と
この曲のどちらかをアルバムに収録することになっていて、
当時はメンバーからの人気が薄く、危うくお蔵入りになる寸前であった。

歌詞に出てくる「ベラボーニ」は、
スペイン語っぽく言ってはいるものの、
程度を表す日本語「べらぼうに」である。
「ボッケーノ」「デーレーノ」は「ぼっけえのぉ」「でえれえのぉ」。
どちらも岡山弁で「すごいなあ」を意味する。
同様に「デレイッテー!」は「すごく痛い!」の意。

・収録アルバム
 鬼ババGO TO HELL

ビシキマロケンロール

2007年01月11日 | 喪中的曲解説
カッ飛んだロケンロール。
ライブでも人気の高い曲。

テーマとしては80年代の日本のトッポいロケンロール。

力士はこの曲を歌うにあたって、ホタテロックと称している。
力也を意識しているらしい。
また、「スーツの代わりに特服で~」のあたりは
アラジン(完全無欠のロックンローラー)を意識しているのだとか。

「今日の俺、どうよ?」
「ビシキマですッ!」
のコール&レスポンスがカタルシスを感じさせる。

ちなみにビシキマとは「“ビシ”っと“キマ”っている」の意。
漫画『疾風伝説 特攻の拓』(かぜでんせつ ぶっこみのたく)に由来している。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL

お米でできた仏様

2006年12月11日 | 喪中的曲解説
一部に強烈な人気を持つ曲。

肩こりのファーストアルバムと同タイトルだが、
当時は存在しておらず、
「鬼ババ」制作に合わせて作られた。

いつも通りの短い肩こり節の中に、
3拍子、4拍子、5拍子や転調、ツインボーカルなど、
様々な要素が使用されている。

ちなみに「法華経!」と「仏陀の教えを~」のくだりは
喪中が歌っているのだが、
力士と声が似ているためあまり気付かれていなかったりする。

「仏イムイム 仏イム」という歌詞が人々の心を捉えることも多々。

歌詞カードには「南無阿弥陀仏」と書かれているが、
実際には「ナンマイダ」に聴こえるとの噂も。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL

幸福共産主義

2006年12月10日 | 喪中的曲解説
多幸感溢れるハピネスナンバー。

コンセプトとしては、いかにもな青春パンク。
ベタなまでに3コードと8ビート。

「幸せになれますか?」
――幸せになります
「私達みんな幸せになれますか?」
――私達みんな幸せになれます

というピースフルなコール&レスポンス。
神々しいまでの力士スマイルとともに
「私達みんな幸せになれます!」
と世界へ向けて発信される。

また、ライブ時には
「誰かの幸せ (別の)誰かの幸せ!」
と()内の歌詞が足されることが多く、
それっぽさが出ている。

収録アルバム
・鬼ババGO TO HELL