雲と空  

日々のこと、相撲のこと。

まぼろしか

2021-03-03 22:12:09 | ひとりごと
職場近くの駅は改札から乗り場までが遠い。

夕方、ゆっくりとホームに向かって歩いていると
ちょうど反対ホームに電車が入ってきたところだった。
そのホームに向かう通路の少し後ろの方から 
カツカツカツと大きな音が聞こえたので目をやると
女性がそのホームめがけて改札から激走していた。

全体的な洋服の雰囲気から たぶん40前後。
とてもきれいなフォームで なかなかのスピードでホームに向かって駆け抜けていった。
それは大きなストライドで本当にキレイなフォームで
脳内イメージトレーニングのお手本にすべきフォームのようだった。
そしてかなり速かった。少しヒールのある靴にもかかわらず。

真面目にスポーツに取り組んでいた20代前半の私よりも
はるかに速く、比べものにならないくらい美しいフォームだった。

あの人は何者なんだろう。

全体の姿があまりに美しかったからか
それとも逆光だったのか
顔の印象が全くない。

だんだんまぼろしだったような気さえしてきた。