ジュンサイ(スイレン科)
根茎は水底の泥の中をはう。細長い葉柄に広い楕円形の葉をつけ、水面に浮かせます。葉にはヒツジグサのような切れ込みはありません。若い葉や茎はぬるぬるとした粘液に包まれます。花は水面からわずかに顔をのぞかせ、暗紅紫色で、若芽は食用に珍されます。
蔵王温泉から車で90分、
村山市特産『じゅんさい』の採れるじゅんさい沼には
ジュンサイの花の他、
ヒツジグサの花やコウホネの花が咲いています。
ヒツジグサ(スイレン科)
広楕円形で切り込みのある葉を水面に浮かべる。根からのびた花茎の咲きに白色の花が1個咲きます。羊の刻(午後2時)ごろ開花するとされてこの名が付いたようですが、実際はもっと早くから咲きます。
コウホネ(スイレン科)
葉は根生し長い柄をのばして水上に出ます。基部は矢じり形に切れ込みます。直立した花茎に黄色い花が咲き、和名は河骨と書き、川底の根茎から白骨を連想したもの。
参考書(日本の山野草・成美堂出版)